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パイナップルやパパイヤが慢性腸症候群を防ぎ消化を助ける

2020年07月15日

パパインとブロメライン

果物のパパイヤやパイナップルには、強力な消化酵素が含まれています。

パパインとブロメラインは、それぞれパパイヤとパイナップルに由来するタンパク質分解酵素です。

パパインやブロメラインは、いずれも強力な抗菌効果で知られていますが、もっとも注目されているのがたんぱく質を分解して消化を助ける効果です。

食べ物の消化不良などで不快感を感じたことのある方は多いと思いますが、慢性的な消化器系の問題を抱えている方も多いと言われています。

その代表的な疾患が、慢性腸症候群です。

慢性腸症候群は、慢性的に便秘や下痢を繰り返す疾患です。

原因が思い当たらない場合も多く、症状が長引くのも特徴の一つです。

慢性腸症候群が疑われる場合、病院では必要に応じて、下剤、または下痢止めなどが処方されます。

時にはプロバイオティクス、食事療法の調整、または心理療法などが試される場合もあります。

ですが、すい臓の疲れが原因の場合もあり、その場合には消化酵素が役立ちます。

すい臓は、人間の体の中で消化酵素を生み出す臓器です。

すい臓によって生成される酵素には、トリプシノーゲン、キモトリプシノーゲン、カルボキシペプチダーゼ、およびリパーゼなどがあります。

リパーゼは脂質(脂肪)を分解し、ペプチダーゼはペプチド(タンパク質)を分解します。

すい臓がつかれていると、消化酵素が十分に分泌されずに消化不良をはじめ慢性腸症候群の原因となることがあります。

このような場合にパパインやブロメラインなどの消化酵素を摂取することにより、消化の改善に役立ちます。

食材の持つ力に関しては昔から取り入れられており、

肉とパイナップルを一緒に調理したメニューが多いのもこのためとも言われているようです。

おいしい果物を食べて丁寧な消化を促すことができるのは大変ありがたいことですね。

もちろん、ほかにも消化酵素を持つ食べ物もたくさんあります。

また、整腸のためにはプロバイオティクスや食物繊維なども欠かせません。

そして基本は、食材をよく噛んで食べることですので、食事の際は意識してみて下さい。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26476327/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26935541/

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