藻からの恩恵、アスタキサンチンで肌、脳、目と瞳をいたわる
紫外線が気になる季節です。
この季節に特に注目したい成分の一つにアスタキサンチンがあります。
アスタキサンチンは、池などに生息する藻の一種であり、鮭やエビなどの赤い色素の成分でもあります。
アスタキサンチンには、自然界において藻類を太陽の紫外線から保護する働きがあります。
その力により、紫外線からのお肌の保護にも同様にはたらいてくれます。
それだけでなく、瞳や脳にいたるまで高い健康効果が期待されています。
・アスタキサンチンと皮膚の保護
皮膚が紫外線にさらされると、DNAが損傷します。
アスタキサンチンは、紫外線から肌を守るだけでなく、紫外線により損傷したDNAを修復できることがわかっています。
また、肌のしわや荒れの気になる症状は、紫外線だけでなく乾燥や加齢などによっても引き起こされます。
アスタキサンチンにはとても強い抗酸化作用があるため、このような症状の予防や改善サポートにも役立ちます。
・アスタキサンチンと脳の保護
脳は、酸化によるストレスや炎症、加齢などにより少しずつ損傷します。
アスタキサンチンは、その特殊な構造で血液脳関門を通過することができ、損傷から脳細胞を保護することができます。
具体的には、アルミニウムの毒性作用、タバコの煙の毒性作用、化学療法薬、海馬の加齢に伴う損傷などから脳を保護します。
これにより、認知症やアルツハイマー病、パーキンソン病などにも効果が期待できます。
・アスタキサンチンと眼の保護
ドライアイ、白内障、緑内障などの眼の疾患の多くは、紫外線やブルーライトなどによるものです。
紫外線などを長期的に浴びることにより、目の角膜、水晶体、網膜が酸化し、損傷を引き起こします。
アスタキサンチンは、このような損傷から眼を守ってくれます。
また研究により、アスタキサンチンは目の痛み、乾燥、疲労、かすみ目なども軽減できることがわかっています。
このようにアスタキサンチンは、高い抗酸化作用で、人の老化現象に対応してくれます。
このほかにも抗癌作用、抗糖尿病作用など様々な健康サポートに期待ができる成分です。
普段邪魔者扱いされがちな藻ですが、ありがたい自然の恩恵を与えてくれていることが分かりますね。
引用
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5946307/
https://www.sciencedirect.com/topics/neuroscience/astaxanthin