脳腫瘍と頭痛や片頭痛との症状の違い?
頭痛や片頭痛の症状は世界的に多くの人が経験するといわれます。
では脳腫瘍と頭痛や片頭痛との症状の違いにはどのような症状例が報告されているのでしょうか?
頭痛症状を持つ世界人口から:
世界保健機関のWHOの情報によれば、日本に限らず世界的に頭痛の症状を抱える人の数は一定数存在すると伝えています。
その数ですが、世界の18~65歳の成人年齢層では、2015年の調査で50~75%もの人が頭痛や片頭痛を経験したと報告しています。
世界中で、頭痛症状を持つ人の数は、約10億4千万人との報告があるようです。
また、慢性的な頭痛では、約4%程度のようです。
一般的な頭痛自体は、脳とは直接関係が無いことが多いと伝えられています。
また、緊急性も無いことが多いそうです。
そして、一般的な頭痛であれば、頭が痛い状態が一回につき4時間程度から長くても2日間と定義されているようです。
ただし、頭痛の症状が出ている状態では、そればかりに意識が集中してしまう為に、何とかしたいというのが正直なところではないでしょうか?
脳腫瘍の可能性がある場合の頭痛の特徴?:
頭痛や片頭痛が脳とは直接関係が無いことが多いだけではなく、ほとんどの頭痛は脳腫瘍を示しているわけでもないようです。
ただし、脳腫瘍についても、頭痛を経験する人の割合は約半分にのぼると米国脳腫瘍協会は報告しています。
では、一般的な頭痛と脳腫瘍の症状には違いがあるのでしょうか?
脳腫瘍の症状の頭痛例:
脳腫瘍の症状がある場合には、一般的な頭痛や片頭痛とは違って、特定の種類の頭痛が発生することが少なくないようです。
その特定の種類の頭痛には、下記のような症状が例として挙げられています。
・慢性的な頭痛を持っていない人が、異常な痛みが持続する。
・朝の時間帯に、特に頭痛が激しい(ただし、無呼吸症候群や睡眠障害とも似ている)。
・真夜中に人に起きてもらわないといけない位の痛みが出る。
・頭痛の発生から、どんどん痛みが増していく。
・頭痛だけではなく、吐いてしまう。
脳腫瘍の頭や脳以外の症状例:
上記の症状は頭や脳の部分ですが、他の症状例では、下記のようなことも報告されているようです。
・言語、視覚、聴覚の問題が出る。
・発作を伴う。
・歩けなくなる。
・頻繁に吐き気や嘔吐を繰り返す。
・食欲が無い日々が続き、体重が減り続ける。
など。
上記の症状例やほとんどの頭痛が腫瘍やがんの症状や兆候とは違うという説明や言葉からも、一般的には関連性が低いと考えられているようです。
頭や脳以外の症状例で挙げられている症状が出た場合や、気になる場合には、専門家にご相談することがおすすめです。
参照情報:
世界保健機関のWHO公式ホームページ
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/headache-disorders
メディカル・ニュース・トゥデイ公式ホームページの記事
Brain-tumor-headaches?
米国脳腫瘍協会公式ホームページ
https://www.abta.org/