この夏に注意したいカリウム不足の症状例と原因とは?
暑い夏に特に注意したい1つはカリウム不足です。カリウムが体内で不足した場合の症状例、その原因を知っておくことで予防に対処することができます。
カリウムは不足や欠乏しやすい?:
なぜ暑い夏には特にカリウムが不足したり、欠乏したりしやすいのでしょうか?
カリウムはほとんどの人にとって不足しているとされる栄養素だと考えられています。
カリウム不足や欠乏の原因の前に、そもそも、なぜわかりにくいのでしょうか?
カリウムの9割り以上は細胞の中にとどまっていることからも、一般的な血液検査でもわかりにくく、そのために意外にも不足や欠乏が知られていません。
カリウム不足になりやすい理由?:
では、なぜ日本でもカリウムは不足や欠乏しやすいのでしょうか?
1つは、食事で肉食が増えたことや、ダイエットでもパレオダイエットのようにたんぱく質を含む食べ物や食事をする機会も増えていることの影響もあるといえそうです。
同様に食べ物や食事を考えた場合、日本でたんぱく質が増えた一方で、減っているのが、野菜や果物類です。
政府の発表を20年間比較しても、カリウムが豊富に入っている食べ物として考えられている野菜も果物も買い物も消費も減っています。
野菜や果物は金額が高くなったのでしょうか?
それとも、他の炭水化物類やたんぱく質が増えた影響も大きいのでしょうか?
カリウムが不足しがちな他の理由には、一日に予想していた以上に摂取量が必要と言われることや、真夏にお水を飲みすぎることも関連していることが報告されています。
ちなみに日本では、話題になる機会が少ないものの、日本以上にカリウムの栄養が大切であることが認識されてきたアメリカでは1日に4700mgが摂取推奨量、ヨーロッパでも4000mg/日が推奨されているのです。
カリウム不足や欠乏時の症状例?:
そのカリウムが不足、あるいは欠乏していると考えれる場合、どのような症状が出るのでしょうか?
良く挙げられる例としては、今回は詳細説明は別の機会に譲るとして、下記のような症状が報告されています。
・脳や心臓病のリスクに影響しやすい、
・骨量が減少しやすい、
・血圧が高い状態の高血圧になりやすい、
・筋肉が痙攣しやすい、
・便秘の症状が出やすい、
・インスリンが上がりやすい、
・筋肉が弱くなりやすい、
・感情が弱くなりやすい、心配や不安な気持ちになりやすい、
・眠りの質が落ちやすい、
など。
カリウムが不足しがちな原因とは?
それでは、いったいなぜカリウムは不足しがちになるのでしょうか?
不足になりやすい理由と重なる点も多くなりますが、カリウムが不足しやすい原因については、夏の暑い時期特有のものもあれば、夏以外の季節にも当てはまる原因もあるようですが、下記が原因に良く挙げられています。
・夏の暑い時期に多いとされる水の飲みすぎ、
(水を飲む量が多すぎることは、カリウムが流れる原因にも)
・たんぱく質が多すぎて、カリウム豊富な野菜が減りやすい、
・暑すぎる夏や、社会構造などで高いストレス、
・増えている糖尿病や予備軍(低カリウムはインスリンを上げやすく)
カリウムを体内で不足させないよう予防するのは、色々と対応で考えられますが、他のことも総合的に考えた場合、まずは、緑色をした野菜をもっと沢山食べることでしょうか。
夏の季節の野菜や果物はカリウムの宝庫といえます。
特に、今の季節はスイカを食べることでカリウム不足の予防だけでなく、夏バテを予防してくれるアミノ酸のシトルリンも含まれますし、カロリーは低く、水分摂取にも最適といえます。
そう考えると、やはり季節の食べ物は理にかなっているといえそうですね!?
参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28803230
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23674806
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27194424
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27455317
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27756725
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16467502
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25960118
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27487216
エリック・バーグ博士によるカリウム不足の症状