ケトン体ダイエットのケトン食事療法と脳の認知機能?
ケトン体ダイエットやケトン食事療法は英語でキトジェニックと呼ばれますが、脳の認知機能との関りや影響についての報告も盛んです。
認知症をはじめとする認知機能障害についての関係も人気に拍車をかけている可能性がありそうです。
今回は、ケトン体の食事または、ケトン体ダイエットなどともいわれる食事療法と脳の認知機能についての報告の中から健康や予防のヒントを考えたいと思います。
Contents
ケトン体ダイエットが人気になった背景にも?:
そもそもケトン体ダイエットやケトン食事療法とはどういうことを意味し、どうしてそんなに人気になっているのでしょうか?
ケトン体ダイエットの意味として、食べ物や食事の中で低炭水化物、及び高たんぱく質、高脂肪いわれるケトン食のことで知られます。
私たちの身体や脳は、炭水化物をはじめとする糖質を原料として、エネルギーや代謝として活用しています。
食べ物や食事の糖類が使われた後に蓄積された脂肪などを使うという説明が広がったことは、炭水化物を減らす食事やダイエットのきっかけとなったのではないでしょうか。
ケトン食事療法やダイエットの良い影響例:
日本ではさほど知られていませんが、欧米ではてんかん症状を持つ子供が多いことに加えて、過去数十年にわたって、ケトン食事療法がてんかんの効果的な治療法としておすすめされたことも食事療法やダイエットの人気を加速させた可能性もあります。
またそれらの食事が継続的な人気になっているその背景には、最近の研究でも、引き続き良い報告が目立っていることもあるのかもしれません。
つい先日ニュースになった例を挙げると、離乳ラットを用いた研究報告でケトン食事療法にしたことで認知機能が改善されたという内容がありました。
認知機能は改善よりも予防にチカラを入れるべき?:
脳に関係するアルツハイマー型認知症など認知機能と関連する他界は過去20年間で89%程度増加していることが報告されています。
残念なのは、薬が開発されても、十分な効果を実感できていない人の比率が多いことかもしれません。
神経科学の専門誌による報告では、脳の事例の1つとして紹介された小児てんかんの場合でさえ、薬を処方されて薬効があったと報告されたのは25~40%にとどまったとのことでした。
大人と違って子供の場合は、慢性的な認知機能に関係する障害は子供の学習能力にも影響を与えたり、問題とされる行動の原因にも関係すると報告されていることからも重大とも言えそうです。
また、大人についても認知症の薬が十分に良い結果が出ずに開発を辞めてしまう製薬会社が多いことも近年の人気の話題の1つになっています。
それらの報告からも可能な限り、予防と健康を心がけることがおすすめされています。
認知機能障害の予防におすすめされること:
日本でも人気でベストセラーになった健康医療本の1つに「小麦を食べるな」があります。
著者であるデビッド・パールマター医学博士は、血糖値が将来の認知症になるかどうかを決める原因と断言されています。
また、認知症に効果的な薬がないことからも予防に下記をおすすめしています。
・運動(ジョギングをせずも心拍数が少し上がる運動も含める)、
・十分な睡眠(8時間程度)、
・食べ物や食事での予防、
・補助的なサプリメント、
など。
同博士の言葉では、ここ50年ほどで一気に糖類を含む炭水化物入り食べ物や食事が増えたことが、認知機能障害をつくる最も大きな原因になっているということです。
そのことからも、糖質を減らし、食物繊維や良質な脂質、良いたんぱく質を含む食べ物や食事をすることが予防につながると断言されています。
日本人としての食べ物や食事と予防:
ただし、食べ物や食事については欧米諸国と日本人では異なるという意見もあるのではないでしょうか?
また、調査報告の中にはケトン食事療法やケトン体ダイエットの矛盾を示すデータもあるようです。
報告の中には、疲れや痛みの軽減に加えて、昼間の眠気などには効果的だった調査で結論付けられたものの、運動を含めた場合には矛盾が生じた報告もあったようです。
私たちの身体では適度な脂肪があることで健康を維持したり、保護されたり、予防になっている点も考えられています。
そのことからも、認知機能やダイエットに関わらず、厳しいケトン体ダイエットや食事療法を行う場合は、無理や極端なことをせず、専門家による経過観察も踏まえて行うことがおすすめといわれます。
参考にした情報源:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27112438
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30098269
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29678606
Keto(ケトン)Edge Summit 米国開催2018年5月8日 デビッド・パールマター医学博士へのインタビュー