がんを患った時に担当医に尋ねたい10のおすすめの質問?
がんであることを告げられた時に担当医に尋ねたり、確認したいことはありますか?
がんの専門医が長年の経験で培ったおすすめの質問例が共有されていますので、ご紹介します。
がんを告げられたら?:
もし、あなたやあなたの家族や周りの大切な人ががんであることを告げられたら、どのような気持ちになるのでしょうか?
私は今までに家族や親せき、友人など何人かのがんを患った人たちと一緒に過ごす機会に恵まれてきました。
こころに残っている経験の1つは、親と病院に検査結果を聞きに行った際に自らの親ががんであることを担当医に告知された時です。
その時は私も気が動転しましたが、親はもっと複雑な思いだったに違いありません。
そんな時に病院で質問があるかどうかを尋ねられた時、頭が真っ白ですぐには何も思い浮かびませんでした。
そのような場面に皆さんが出くわさないようにと願っていますが、実際にその場に直面した時にはどのような質問をすれば良いのでしょうか?
実際にがん患者と向き合って20年以上の経験を持ち、出版したがんの補完ケアマニュアルが人気になるなっているバーバラ・マクドナルド博士は、がんを患った時に担当医に尋ねたいおすすめの質問を公開されています。
がんを患った時に担当医に尋ねたい10のおすすめの質問とは?:
マクドナルド博士がおすすめする10の質問事項は下記のとおりです。
・今回発見された、あるいは患ったがんのタイプはどの程度一般的なものかどうか?
・私の場合はと比較した時に、一般的か、また違ったタイプのがんかどうか。
・患っているがんは、どの程度積極的な動きをしているのか。
・現在、どのようなステージにあるかを理解したいので説明を求める。
・もし治療しなければ、腫瘍はすぐに臓器に影響を与えるか。
・先生がおすすめする治療法を選択したとすると、5~10年の生存率は今までの経験からどのようなものか?
・もし、標準的な治療を何らかの理由で選択しなかったとすると、どの程度生きることができると思うか?
・もし、おすすめされる全てではなくとも、一部を遂行した場合には、生存率にどのような影響が出ると思うか?
・正直なところ、もし先生が私の立場なら、どのような治療を選択したと考えられるか?
・もし、他の周辺の医療従事者に私の現状を説明する場合、何か一番の難関になると伝えるか?
日米での文化や治療法の違いについて:
アメリカでは、2017年におこなわれたアメリカン・キャンサー・ソサエティーの報告によると、は約170万人の人ががんと診断されたようです。
日本では国民保険で治療費の多くが保障されていることからも、安心して広いがんの治療方法から選択できます。
他方のアメリカでは保険費用も治療費用も医療費も高い状態が続いていることからも、日本のような多くの選択はなかなか夢の又夢といった感じに映っているかもしれません。
そのようなこともあってか、標準治療以外の治療法を選択する人も随分と増えているのが現状といえます。
報告によると、1990年代にはCAM(Complementary:補完 Alternative代替 Medicine医療の略)でいわゆるがんの標準治療以外の治療法も取り入れていた人の割合は18%程度にとどまっていましたが、この10年における割合では、40~90%の間に急激に増えています。
そのような流れからもバーバラ・マクドナルド博士は、標準的ながん治療の他にも自然療法、鍼をはじめとする補完的あるいは代替的な療法も治療に取り入れているようです。
また、日米で文化の違いもあります。
私たち日本人は一般的なイメージのアメリカ人のよりも、特に担当医に向かって直球的な質問がしにくい心境や状況にあったり、自らの治療法についても様々な意見を言いにくいかもしれません。
そのために、がんを患った時に担当医に尋ねたい上記のおすすめの質問の内容が、必ずしも日本に当てはまるとは限らないといえます。
それでも、より多くの人ががんを患う時代になった近年では、上記の内容とは違うかどうかは別としても、何らかの準備をすることもおすすめといえるのではないでしょうか?
情報源:
バーバラ・マクドナルド博士の英文書籍:
The Breast(胸) cancer(がん)Companion(仲間):A Complementary(補完) Care(ケア) Manual(マニュアル)
Town send Letter(タウンセンド レター:英文)2018年8月/9月号 52~57ページ がんの標準、補完、代替ケアについて?