ビタミンD値とがんの生存率の関係性とは?
ビタミンD栄養素の必要性はまだ日本ではあまり伝えられていませんが、海外ではとても関心の高い状態が続いています。
ビタミンDとがんの生存率の関係性についての報告あるようです。
ビタミンDが人気の理由?:
日本ではさほど登場しないビタミンD栄養素ですが、海外では実は随分前から人気の栄養素の1つです。
アメリカやヨーロッパの寒い地域においては、冬の時期は特に日照時間が短くなることからも、冬の定番栄養素といっても過言ではありません。
多くの地域においては、長年にわたり、人気栄養素のトップ5に入っているビタミンDでもあります。
近年の報告の中には、ビタミンDの栄養素が持つ今までに知られてこなかったことも増えていて、今後日本でも人気が出る栄養素になるかと思います。
今回は、その人気のビタミンDが更に人気に挙げられる理由の1つについて報告されている中から、日本でも関心が高いがんの生存率との関係性についてご紹介させていただきます。
体内のビタミンD値が高いとがんの生存率も高い?:
17,332名を対象とした25の調査研究を基に結論付けられたビタミンDとがんの生存率の関連性についてのデータが報告されています。
それは、体内にあるビタミンDの値が高い方が、がんの生存率も高くなっているという報告です。
数字上においては、ビタミンDの数値が低いグループと比較した場合には、最高で52%も生存率のリスクに差が出ているというもので、世界でも驚きを隠せない専門家も多かったのではないでしょうか。
その52%の差をつけたのはリンパ腫についてです。
研究者らが結論付けた内容によると、リンパ腫については、ビタミンDの値が低いグループと最も高いグループとでは、52%の生存率のリスク差があったとのことです。
リンパ腫の次にビタミンDの有効性が報告されたのは、日本でも多くの人が患うようになってきたといえる大腸がんです。
大腸がんの場合には、血液中のビタミンD値が高い方が45%リスクを減らして、生存率にそれほどの差が出ることが考えられるということでした。
多くの女性が近年は特に気にしているかもしれない乳がんについては、37%の差がついてトップ3に入っていました。
研究者らの結論には、すべてのがんとは言えないものの、少なくとも上記のがんを含むいくつかのがんとビタミンDの関連性を示すデータとなったと伝えています。
日光のビタミンD?:
他の調査では、私たちの血液中に含まれるビタミンDの数値と日光浴の関連性を伝えています。
その報告では、血液中のビタミンDが4ng/mL増える毎に、4%程度の死の確率を減らすことができるという調査を示したものでした。
その理由から日光浴の大切さも注目されています。
私の知るがんを経験された病院の先生は、仕事柄、なかなか十分に太陽の光を浴びることができないから、毎日ビタミンDの栄養素を摂取されていると言われていたことを思い出しました。
ビタミンDは体内に貯めておくことができないために、毎日30分程度の日光浴がおすすめされることも少なくありません。
ビタミンDと食べ物や食事:
私たちの身体は毎日の食べ物や食事でできています。
もっと言えば、食べ物や食事によって、毎日行っている選択や会話、決断、睡眠の内容など、外見や考え方までも変わると言われます。
ビタミンDを体内に取り入れるおすすめは、サプリメントや健康食品も大切かもしれませんが、それよりも、やはり食べ物や食事からです。
ビタミンDを含む食べ物で代表されるのは、下記のような食材です。
・脂が乗った新鮮な魚、
・魚油、
・きのこ類、
・卵、
・豆腐、
・乳製品など。
十分に日光浴が出来ていない場合には、是非食べ物や食事の見直しもおすすめです。
情報源:
http://www.bbc.com/news/health-31096218
http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/jc.2013-4320
Natural-Health-365
v-d levels cancer survival rates 1759
アクセス日:2016年4月3日