睡眠と腸内環境とホルモンバランス
睡眠時間が確保できなかったり、眠りの質が良くないことと、腸内環境やホルモンバランスとの関係は私たちが考える以上につながりがあるようです。
睡眠時間の長短と年齢:
眠れるものの睡眠時間が単に短くなっているだけでの場合は、睡眠時間をもう少し長めに確保してみることがおすすめといえます。
自己免疫疾患が絡んでいる場合には、睡眠時間は6時間程度では短いともいわれ、7~8時間程度の確保がおすすめされることも少なくありません。
睡眠時間が長くなるということは、それだけ寝ている時間帯に体内で修復してくれている時間も長くなるということにもつながります。
更には、少しでも空腹の時間を確保できることにもつながります。
最近の報告では年齢を重ねることで修復にも若い年齢の時よりも時間が余分に必要になっているという指摘もあり、睡眠時間が確保できるのであれば、いずれにしてもそれに越したことはないのかもしれません。
睡眠の確保と生活習慣や運動の影響:
その一方で眠ろうとしても何らかの原因によって寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたりして、睡眠の確保が困難な場合には、何か心配事があるのであれば早めに解決できることはしておいたり、解決に時間を要する場合には、自分なりのストレスの解放の方法を探すことを楽しんだりすることもおすすめされます。
それでも難しい場合には、日中に太陽の光を浴びたり、朝に散歩をしたり、運動をしたり、自転車に乗るなどの一定のリズムで身体を動かすことでも体内のストレスホルモンは整いやすく、コルチゾールも安定しやすくなる傾向にあるようですので、何かを試してみることもおすすめです。
日ごろの生活習慣のパターンが睡眠にも影響を与えています。
ホルモンと睡眠:
またストレスホルモンのコルチゾールだけに関わらず、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンや、幸せホルモンの愛称を持つセラトニンも腸内でつくられることを考えた場合には、腸内環境を整えることに焦点を当ててみることが、意外にも睡眠改善の近道であることも少なくないようです。
今までにも報告された事例をご紹介した経緯がありますが、感情の不安定や、抗鬱状態がある場合、頭痛が続く場合、アルツハイマー型認知症等の症状が出ている場合の多くは、腸内環境を整えることで改善につながりやすいということが報告されています。
それはまさに腸内環境を整えることが脳内の血流の改善につながったという見方にもつながるのかもしれません。
そういう意味でも、腸内と脳は関連性が深いといえそうです。
腸内環境を整えることの重要性にはいつも再認識させられます。
参考にした情報:
ザ・スリープ・サクセス・サミット(アメリカ開催)
エミーマイヤーズ医学博士のインタビューより
2016年8月13日