アレルギー疾患と乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサスをはじめとするプロバイオティクス
アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー性疾患は、乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサス菌をはじめとするプロバイオティクスを取り入れることで改善が期待できる報告も存在しているようです。
アレルギー性疾患の世界的な流行は、過去数十年間で劇的な増加がみられました。
アレルギーが起こる原因ははっきりとは解明されておらずいろいろと考えられますが、生活環境や遺伝が主な原因ではないかと考えられています。
中でも、食生活や大気汚染などの環境汚染などがアレルギーの主な原因になっているのではないかとも言われています。
アレルギーの中でも、アトピー性皮膚炎や喘息などの疾患は発症件数が年々増加しています。
このようなアレルギーは、患者さんやその家族にとってとても大変深刻な問題です。
また、花粉症に悩まされる方も年々増えています。
このようなアレルギー疾患に乳酸菌はどのようにかかわってくるのでしょうか。
アレルギーとは、免疫反応が、ある特定の抗原に対して過剰に引き起こされることを言いますが、かねてよりバランスのとれた免疫システムの開発のために腸内の微生物が非常に重要だということがわかり研究が進められてきました。
その結果、最近ではプロバイオティクスがアレルギーの予防および治療のための安全で自然な方法だということで注目されてきています。
中でも、乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサスは、免疫応答の分野で特に期待され、現在最も広く使用されているプロバイオティクスの1つです。
乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサスは、胃酸やなどに強い性質を持っている乳酸菌です。
乳酸菌が生きたまま腸まで届くため、腸内環境の向上により免疫機能も安定し、向上することにつながります。
その結果、アレルギーに対する耐性にも期待できるのです。
ラクトバチルス・ラムノサスは、現在では、特定のアレルギー症状を予防する免疫反応の刺激、胃腸の感染症および下痢の予防および治療を含む、様々な健康効果が確認されています。
乳酸菌ラクトバチルス・ラムノサスは、キムチやぬか漬けなどをはじめ和食に多く含まれる乳酸菌ですので、もっとも取り入れやすいと思います。
腸内環境に関しては、100人いれば100通りの腸内細菌の状態があり、また乳酸菌も大変種類が豊富なため、効果があるかどうかはその人によりますが、まずは食生活を見直して腸内環境の改善をはかることにより、アレルギーの不快な症状を穏やかに改善することにつながるのではないでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30037806
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25186587
あなたにおすすめの記事:
食品や食物のアレルギー反応でわかることとは?
アレルギーから自己免疫疾患にメタボや肥満から痛みまで
アレルギー専門医が報じる自己免疫疾患4大原因とは?