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プロバイオティクスと抗生物質の関係性

2018年08月17日

ダイエットと食事

プロバイオティクスと抗生物質の関係性については、世界中でいくつもの研究が行われています。
その中のいくつかの研究データなどを調べてみました。
それによって、わかったことをお伝えしたいと思います。

近年、抗生物質は、細菌性の感染症などと戦うために医療業界で使用される重要なツールの一つとなっています。
しかし昨今、様々な腸内感染を予防または治療するための「抗生物質の代替物」としてのプロバイオティッククスの使用に対する関心も年々高まってきているようです。

抗生物質とは、「微生物が産生し、ほかの微生物の発育を阻害する物質」というところから名づけられました。
しかし近年では、化学合成で作られるものや、天然の誘導体から半合成されるものが、よく使用されているようです。
また、100パーセント人工的に合成された抗菌性の物質も、一般的に抗生物質と呼ばれ使用される場合もあります。

しかし、抗生物質の過度な使用は、脅威を引き起こす可能性があることも報告されているところです。
抗生物質は良い働きをしますが、同時に体内で必要な大切な細菌までもが殺されることの懸念を考えてのことです。

抗生物質を飲むと、お腹の調子が悪くなることがよくあると言われています。
その主な原因は、抗生物質により大切な腸内細菌も殺されてしまっているからなのです。

抗生物質の使用に伴う説明できない下痢のことを、抗生物質関連下痢(AAD)と呼ばれています。
AADは、抗生物質投与中の正常な腸内細菌叢の消失、および結腸細菌の炭水化物代謝の低下によって発症することがわかっています。
そして、AADの予防のための、プロバイオティクスの使用には非常に関心が高まっています。

プロバイオティクスの使用は、抗生物質に伴う下痢のリスクを半減させるとされています。
抗生物質投与中にプロバイオティクスを使用することによるAADの相対リスクの低下が報告されています。
プロバイオティクスの使用により下痢の持続時間を短くし、下痢が4日間より長く持続するリスクを59%減少させることを示す研究データもあります。
それによると、プロバイオティクスの治療を受けている小児では、入院期間が24時間短縮されていることがわかります。

胃腸の健康を守るためのプロバイオティクスの使用はすでに長期的に提案されています。
近年、様々な腸内の感染に対する抗生物質の代替物として、プロバイオティクスの使用への関心が高まっているのもこのためです。
プロバイオティクスには様々な種類があるため、それぞれ特定の用途のために適切なプロバイオティクスを選択することが必要とされます。
このように医療の現場においても注目されているプロバイオティクスですので、食品におけるプロバイオティクス摂取により、健康が維持される可能性があることは疑いようがありません。
今後もますます期待の高まるプロバイオティクスをぜひ日常的に取り入れたいものですね。

 

参考にした情報:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%B3%AA
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29993263
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24064436
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25659056

 

情報ページ:プロバイオティクスとは?

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