便秘の原因の可能性に良く挙げられる9例と改善のおすすめ
便秘の原因の可能性に挙げられるのは日本国内だけに限らず世界的な現象のようです。
慢性的な便秘の人の数も多く、北米の報告では人口の12~19%とも。
便秘の原因として挙げられることが多い9例とその改善のおすすめ。
便秘の人の数は増えている?
ある報告によると、北米において便秘の人の割合や数は徐々に上がってきており、人口の12~19%程度の割合で便秘の症状にあると試算されているようです。
5~6人に1人程度が便秘との計算になり、人数では6,300万人もの人が日々便秘を経験しているということになるようです。
一般的な西洋医学での便秘の定義は、1週間の間にお通じの回数が3回以上無い場合には便秘と診断されるようですが、本当に健康な場合は毎日1~3回のお通じがあることからも、個体差があるにせよ、定義としては幅が広いように思います。
お通じと便秘:
お通じがあることによって、体内に溜まった有毒物や老廃物が排出されることは周知の通りです。
お通じの回数が減ることによって、有毒物や老廃物は排出されずに体内に蓄積されることにもなります。
腸管漏れなどが発生している場合には血流にそれらの物質が流れることにもつながることが報告されています。
便秘になるということは腸内環境の健康度合いが低下しているということにつながり、そのような状態が続くことは様々な症状や疾患につながることがわかっています。
良く知られるのはガスやゲップの数が多くなる、肥満、口臭、炎症、栄養不足、肌荒れ、慢性的な疲れなどが挙げられています。
便秘の原因の可能性として挙げられる代表例:
便秘の原因はさまざまといわれ、人によって個体差があるようですが、一般的に良く挙げられる原因は下記のようなことといえます。
・生活のリズムが崩れている:
日々の生活のリズムが崩れることは腸内環境のバランスの崩れにもつながるようです。
カラダにはリズムがあり、特にお通じと関連が大きいとされる解毒の時間帯は朝の4時からお昼の12時頃であることが報告されています。
そのために健康な腸内環境の場合には午前中にお通じがあることが望ましいといわれます。
生活のリズムが狂うことで、その時間帯にもズレが生じやすく、その結果として便秘の原因になることも考えられそうです。
・ストレス過多:
ストレスが重過ぎたり、意識の有無に限らずカラダがプレッシャーを感じる場合にも腸内環境に影響が出るようです。
ストレスは誰にでもあることですが、重すぎたり、長く続き過ぎる場合には何らかの対応が求められそうです。
・水分不足:
冬の時期は特に乾燥もしていることからも、水分不足が起こりがちです。
喉の渇きはウィルスや病原菌が入りやすい状態を誘発するために、水分はしっかりと摂取したいものです。
・身体を動かさない:
身体を動かさないことは腸の動きが鈍る原因にもつながります。
腸の動きが鈍い場合にはお通じにも影響が出ることが少なくないようです。
・食物繊維不足:
水分摂取と同様に食物繊維が少ない場合にはお通じのエサになる物質も減ることからも便秘の原因にもなりやすいといわれます。
・腸内環境の乱れ:
食べ物や飲み物が体内に入り、消化や吸収、そして老廃物などの仕分けが行われますが、腸内環境が思わしくない場合にはそれらの働きが鈍ることにもつながります。
一言で乱れといっても、イースト菌過多、カンジダ菌過多、小腸が関係するSIBO、腸管漏れなど様々な原因が考えられます。
・食物過敏:
体内で食物過敏が発生している場合には症状サインとして便秘や下痢も挙げられています。
人によって食物過敏の原因はさまざまですが、多くはアレルギー反応成分として知られる小麦や乳製品が代表的な存在といわれます。
・寝不足:
日本は世界的に睡眠時間が短いことからも、睡眠不足が便秘の原因になっていることも報じられています。
男性の慢性的な便秘の多くは寝不足と野菜不足ともいわれます。
・甲状腺機能の低下やハシモト病など:
アメリカでは2,700万人もの女性が甲状腺機能低下症と診断されています。
それが便秘の原因の一部にもなっていることが報じられています。
日本ではあまり甲状腺について報じられていないように思いますが、盲点になっていることも考えられます。
以上が便秘の原因の可能性として良く挙げられる9つの例ですが、便秘の改善方法のおすすめとして言われるのは上記に気を配りながら生活を整えていくことといえます。
また特定の栄養素が不足することは、その状態を長引かせたり、他の症状を誘発する可能性にもつながります。
便秘の場合によくおすすめされる栄養素があり、下記の通りです。
-マグネシウム
-ビタミンC
-乳酸菌、ビフィズス菌、プロバイオティクス類
-EPA、DHA、エゴマ油、亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸類
気になる場合にはそれらの栄養素を豊富に含む食べ物や飲み物を多めに摂取することがおすすめといえます。
参考にした記事:
エミー・マイヤーズホームページ
便秘の7つの共通原因と7通りのサポート
2017年3月21日掲載記事