ADDやADHDの予防とおすすめの食べ物や栄養素
ADDやADHDなどの子供や予防におすすめの食べ物や栄養素としてよく挙げられる例があります。
食べ物や飲み物、食事の影響を受けやすい子供たちの身体に関係する内容の食事や栄養素とは?
日本よりもADDやADHD、発達障害などに分類される子供の数や割合が多いことで知られるアメリカでは、さまざまな研究報告や取り組みも盛んなように思います。
アメリカのNIMH(National Institute of Mental Health)と呼ばれる国立のメンタルヘルス機関の報告によると、現在アメリカでは13~18歳の子供のうち、約9%の子供においてADHDと診断されていることが報告されており、大人でも全体の4%を占め、それらの割合は年々増えています。
とりわけここ数年の伸びは大きく、専門家の間でも様々な意見が飛び交っているようです。
その中でも活発なのは、普段の食べ物や飲み物がADDやADHDの子供や大人に与える影響の大きさについてです。
特に食事における食べ物や飲み物の中でも何かを足すということもありますが、同時にADDやADHDに対しての影響が懸念される食べ物や飲み物についての議論も多いように感じます。
まずはADDとADHDの原因として大きな影響を与えていると考えられている食べ物や関連するものごととしてよく挙げられている例は下記のとおりです。
・糖類:
特に精製された糖類についてはADDやADHDの可能性を助長する原因として最初に挙げられています。
・人工甘味料:
人工的な甘味料については子供も好きなスナック菓子やデザート、ジュースなどに含まれるものです。
とりわけ炭酸を含むジュースには多いようです。
・化学的につくられた人工食品添加物:
食品添加物と聞くと耳を覆いたくなるくらいに様々な食べ物や飲み物に含まれているのではないでしょうか。
とりわけ、加工された食品と特に日持ちがするように作られた食べ物や飲み物を買う場合には、成分表を確認することがおすすめされています。
・食べ物の不耐性やアレルギー:
ADDやADHDの子供や大人に限らずいわれることではありますが、アレルギー反応の原因になっている食べ物や飲み物に不耐性や消化不良、アレルギー反応がある成分がある場合には改善を遅らせたり、症状が増す原因にもなっていると伝えられています。
・栄養素の偏り、不足、欠乏:
ADDやADHDの子供に多い習慣の1つとして挙げられることが多い中に、食べ物の選り好みや好き嫌いがあるようです。
その習慣の後押しもあってか、食事での栄養素の偏りや栄養不足、欠乏がADDやADHDの原因の1つとして挙げられています。
・食べ物以外のその他:
食べ物や飲み物以外にでのADDやADHDの原因として、環境汚染、家庭内の日用品に含まれる化学物質の使用過多、除菌や殺菌、農薬などが挙げられています。
上記がADDやADHDの原因として挙げられることが多い事例ですが、その一方で食べ物や飲み物をはじめとする食事の中に含まれる栄養素で積極的におすすめされている栄養素群も存在しています。
良くおすすめされている栄養素の例としては下記があります。
・総合ビタミンB群:
ビタミンB群は精神的な部分やストレス、疲れなどに広くおすすめされている栄養素の1つとして知られています。
・EPAやDHAのオメガ3脂肪酸フィッシュオイル:
魚に含まれるEPAやDHAで知られるオメガ3のオイルは脳内物質であるアセチルコリン、ギャバやドーパミンなどの生産に大きく関わっている栄養素で知られています。
・ビタミンD栄養素:
太陽の光を浴びることで体内生成されるビタミンDの栄養素です。
なかなか食事では補えず、日光浴が大切とされています。
・マルチビタミンミネラル:
食べ物の栄養素の偏りを補う意味でもおすすめされる栄養素です。
・プロバイオティクス:
ADDやADHDの子供に多い症状の1つとして便秘や下痢の症状も挙げられています。
腸内環境が思わしくない場合には改善するにしても、より多くの時間がかかることが挙げられています。
またすべての症状や病気の始まりは腸内からというヒポクラテスの有名な言葉が長年経過した今も言われ続けるくらいに腸内環境によって健康が左右されるということかと思います。
私たちの身体は過去に食べてきた食べ物や飲み物でしか作られることはできないということを考えると、食べたもので考え方も行動も変わってくることにつながります。
気の遠くなる思いもあるかと思いますが、若いうちにやっておくと後が楽になるという希望を忘れずにいたいものです。
参考にした情報:
Researchers reveal 8 nutrients that reverse ADHD
ヘルス・アンド・フィットネス
2017年11月19日
情報ページ:ビタミンDとは?