寄生虫による感染や潰瘍の原因と予防の関係
寄生虫やバクテリアときくとあまり良いイメージではないかもしれませんが、必ずしも悪ばかりではありません。寄生虫による感染や潰瘍などの原因と予防の関係についてのヒントです。
寄生虫やバクテリア、ウィルスなどは体内に存在するために、問題はいかに繁殖しすぎない状態にとどめながら、上手に付き合いができるか、更には胃酸や腸内環境との状態や関係が予防のカギになると9月に米国で開催された寄生虫サミットでは述べられていました。
寄生虫が増殖しやすい状態ともいえる潰瘍の原因については下記などが例に挙げられていました。
・痛み止め薬などの過剰な使用
痛み止めをはじめとする薬は時と場合にはとても効果的で、短期的に症状を抑えてくれる目的においては優れているものの、長期服用や過剰な摂取には向いていないともいわれます。
・食べ物による刺激
刺激が強い食べ物や人工的な化学物質をはじめとする食べ物に含まれる成分は体内での炎症や潰瘍の原因の例に挙げられています。
・カラダにとっておもわしくないバクテリアによる感染
感染は特に体調が優れない時や免疫力が低下している時に感染しやすいといわれます。
・栄養の不足や欠乏
寄生虫サミットの中で挙げられていた寄生虫が増殖しやすい状態になりやすい栄養不足の例として亜鉛、マグネシウム、ビタミンB12、鉄分などが代表的でした。
これらの栄養素は腸内環境とも深く関わりを持っていることでも知られる栄養素と共通していることがわかります。
・消化酵素が体内で低い場合
消化酵素を使い果たすことを遅らせるためには消化酵素を含む食べ物を食事に取り入れることがおすすめされています。
体内での消化酵素が低い状態にあると、食べ物は分解されやすい、寄生虫を養いやすい、腸内での思わしくないバクテリアが増えやすい、イースト過多になりやすいなどの症状と関係が深まるようです。
・肝臓機能が低下している場合
アルコール、タバコ、薬剤、農薬、添加物、イースト菌、遺伝子組み換えが進んだ食品、汚染物過多などいわゆるカラダにとって異物と判断されやすい物質の多くは肝臓にとっての負担につながりやすいことが報告されています。
など
寄生虫との関係が原因とされる症状の例:
カラダにとって思わしくない寄生虫やウィルスとの関連性が原因とも考えられる症状の例として下記が挙げられていました。
体重を増やそうとしても増えない、いつも疲れている慢性疲労、自律神経に関係する症状が出やすい、足に常に違和感がある(特に夜のかゆみなど)、自閉症をはじめとする発達障害など。
寄生虫に限らずバクテリアも体内には存在し、特に腸内や脳には多く存在していることも報告されています。
バクテリアについては言い方を変えればカラダ自体がバクテリアのマイクロバイオータの集合体であるマイクロバイオームで覆われていて、そのために思わしくないウィルスや寄生虫が体内に入りにくい役割を果たしてくれていることもわかっています。
そのようなことからも、悪いことばかりではないことがわかりますし、いかに増殖しすぎないように上手に付き合えるかがポイントになるようです。
参考にした情報:
ザ・パラサイト(寄生虫)・サミット2017(米国開催)
寄生虫は友達か否か?
ピーター・オズボーン博士
2017年9月21日
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