頭痛と偏頭痛の違いと慢性と一時的な症状
頭痛と偏頭痛には違いがあるのかどうかや、一時的と慢性的な頭痛の症状の違いなどによって原因や対応にも差が出るのでしょうか。
日本でも増えている頭痛の予防には何が有効なのでしょうか。
頭痛の人口で観る:
4500万人以上もの人が一年の間に頭痛を経験していると国立頭痛協会が報告。
一年の間に中度から強い痛みで頭の両方が痛くなっている場合の数字ということですが、それは日本の話しではなく、アメリカの現在の頭痛人口です。
全体の人口の12%程度が経験している計算です。
日本での数字はわかりませんが、仮に人口比率で算出すると1500万人前後ということになります。
偏頭痛についても3800万人以上と報告され、頭痛と偏頭痛の違いによって対応も変わることも考えられます。
一般的にいわれる頭痛:
一般的な頭痛というのは頭の前や後ろの首のあたりからの部分が嫌な感じで痛みを感じることが多いのだそうです。
頭痛を感じる時間は比較的に短い時間で、長くなっても数日間程度のことを示すようです。
日本でも多い緊張性頭痛:
一般的にそれらの頭痛の原因として考えられているのは、緊張性頭痛のことで、原因の多くがストレスや不安、筋肉との関係などが引き金になる場合が多いようです。
以前に頭痛の種類と取り上げてご紹介しましたが、頭痛にはいろんな種類があることも報告されており、その中でも比較的多いのがその緊張性頭痛のようです。
緊張性頭痛も一時的なものと慢性的な場合が存在し、一時的な緊張性頭痛の場合には比較的弱めの痛みが頭の前、上、あるいは横の部分に出て、多くの場合は日中に痛みがあり、一ヶ月の間に15日以内というのが定義になっています。
慢性的な緊張性頭痛になると、一ヶ月の間で15日以上となり、痛みの時間帯も日中だけに限らず、一日を通しての痛みという定義に変わり、また朝の起床時に痛みがあったり、時には明かりや音に敏感な場合や、一般的な身体の痛みを含むことがあるようです。
偏頭痛の特徴:
頭痛の中でも重度なのが偏頭痛に分類され、偏頭痛になると痛みも頭全体に影響を与えることができるようになります。
偏頭痛の症状の中には視界がぼやけたり、めまいや吐き気、食欲の低下、疲労、視界がチカチカしたり、音や雑音にも敏感になったりすることも症状に含まれるようです。
偏頭痛の原因として挙げられる中には、食べ物や食事の影響、ストレス、環境の変化、トラウマによる影響なども含まれており、偏頭痛を持っている人の約半数にいたっては年齢が12歳までに1回目の偏頭痛を経験していることが偏頭痛リサーチ協会によって伝えられています。
頭痛と偏頭痛の対応:
痛みというのは堪え難く、辛いことからも誰もが痛みを止める薬に頼りたくなることが心情かと思います。
実際に頭痛止めの薬は最も売れている薬の1つとしても知られているところでもあります。
最初の導入段階に一日に2〜3回までの摂取が限度で、それでも痛みが続く場合にはかかりつけ医に診ていただくことがおすすめされています。
生活でのおすすめ:
同時にその痛みの原因がわかれば対処しやすくなるのでしょうが、わからない場合も少なくないために、生活を見直すことで予防や改善ができることもあることからもおすすめです。
特に比較的影響が多く多くの人にとって導入しやすいのは睡眠時間の改善かと思います。
頭痛や偏頭痛がある場合には睡眠時間を7〜8時間適度は確保することがおすすめされています。
睡眠時間の確保の他に食べ物でアレルギー反応がある場合には、反応を示す食べ物をしばらくの間は摂取しないようにすることもおすすめといえます。
すぐに反応が出る場合と食べてから数日後までに出る場合も想定されますので、しっかり知りたい場合には検査や食べ物メモをしてみるのも良いと思います。
他にはカフェインを制限したり、運動をしたり、水を多く飲んだりして解毒したりすることもおすすめされています。
痛みが続く場合にはかかりつけ医に相談をされることがおすすめです。
参考にした情報:
頭痛と偏頭痛の違いを理解する(原文は英語でUnderstanding the difference between headache and migraines)
ニコル・エバーマン医学博士
2017年8月4日付け記事