パーキンソン病の予防と改善に自己免疫疾患との関連性
パーキンソン病は日本でも増えているようですが、予防や改善についてはあまり報じられていません。
自己免疫疾患との関連性があることが新しい報告でわかってきました。
自己免疫疾患に注意することがパーキンソン病の予防につながりそうです。
最新の科学についての調査や報告も多く、世界中で知られる誌面のネイチャー(Nature)によると、パーキンソン病は自己免疫疾患の一部であることが科学的に証明されたことをコロンビア大学のメディカルセンターらを中心とする研究チームによって報告されました。
自己免疫疾患について:
自己免疫疾患は日本ではあまりメディアで報じられていないように思いますが、アメリカでは良く耳に入ってくる症状の1つといえます。
なぜならば、アメリカは国民の4000万人もの人が自己免疫疾患であることが報告されており、当事者であったり、身の回りに自己免疫疾患を患っている人も少なくないことや、ニュースにもなっていることからも関心が高い人が多いことが考えられます。
自己免疫疾患は簡単に言うと、身体の免疫組織が自らの細胞を攻撃することですが、本来であれば身体の中に悪い物質やウィルスなどが入ってきた場合だけが対象になるだけに、自己免疫疾患になると身体にとって良い物質にまで攻撃をしかけるために、様々なことが考えられます。
自己免疫疾患と診断される多くの人は、食べ物に不耐性やアレルギーがあったり、慢性疲労のようにいつも疲れていてなかなか疲れが取れないように感じたり、ゆっくり睡眠をとったにもかかわらず、朝からだるい状態だったり、眠たく感じたり、食後は気力が出なくなったり眠くなったり、夜はその反対に眠りになかなかつけなかったり、感情が不安定になったり、記憶力や集中力が低下したりすることなどが良く報告されています。
パーキンソン病は脳の病気として一般的に知られていますが、近年の報告では第二の脳といわれ、腸から脳へさまざまな点で直結していることからも腸内環境との関連性について報告されることも少なくありませんでしたが、科学的にパーキンソン病が腸内環境とも関わりが深い自己免疫疾患の一部であることを証明したのは初めてとなるようです。
このニュースは今年に報告されたばかりのために、今後多くの人の耳に入ることとなりますが、4000万人を越す人が自己免疫疾患と診断されているアメリカでは特に大きな話題を呼ぶことになるかもしれません。
また自己免疫疾患については、その症状を診断されるまでにいくつもの病院にかかることも多く、具体的な治療薬も出ていないことからも日頃の食べ物や生活習慣の見直しについて考えることがパーキンソン病にも予防や改善のおすすめにつながると報告されています。
今回の報告ではパーキンソン病は自己免疫疾患の一部ということであることからも、パーキンソン病を予防しようとすると、まずは自己免疫疾患のような上記に挙げたような症状が出ないようにすることがおすすめといえます。
そうするために私たちが出来ることはたくさんありそうですが、その中でも一番集中したいのは食べ物であることは間違いなさそうです。
今までこのブログでは食べ物が健康を左右するのに60%や場合によっては80%と専門家の方々の言葉をお借りして記載してきましたが、先週発表されたばかりの最新の調査報告では、特に私たちが気になるがんになるかどうかの90%を占めるのは食べ物であることが伝えられました。
もちろんそれはがんだけに限ったものではなく、今回のようなパーキンソン病や自己免疫疾患においても食べ物の大切さと健康を左右する確率というのは同様に近いことはいうまでもありません。
がんになった場合にはとりわけ最初の半年間においては、肉類、砂糖、塩分、小麦粉等を使用した加工食品の4つを徹底的に制限しながら、人参やショウガ、リンゴ、ゴボウなどの形ある食べ物を用いて、できるだけ農薬を落とすか無農薬の食べ物を食べたり、飲んだりすることをおすすめする専門家も知る限りでは少なくありません。
肉類だけではなく、糖類や塩分、小麦粉などを利用した加工食品を制限することは心身共にとてもストレスになることが考えられます。
そうならないで済むようにするためには、日頃の食べ物でそれらを注意しておくことが何よりも予防においておすすめといえるのではないでしょうか。
参考にした情報:
David Sulzer, Alessandro Settole et al, T cells of Parkinson’s disease patients recognize alphasynuclein peptides.
“Nature”, 2017 DOI:10.1038/nature22815