自己免疫疾患かもしれない共通する症状やサインについて
自己免疫疾患というと日本ではあまり聞き慣れないために他人事のように感じるかもしれません。
しかしながら自己免疫疾患かもしれない共通する症状やサインを見てみると、特に多くの女性に当てはまるのではないでしょうか?
自己免疫疾患で発生していること:
自己免疫疾患は体内で自らの防衛システムが上手く働かず、言ってみれば誤作動のように体内に入って来る本来であれば良いものについても異物とみなして攻撃をし始めることのように説明ができます。
日本でも他の国でもまだあまり聞き慣れない理由の1つは近年になり急に自己免疫疾患と診断される人が増えていることが原因と言えます。
遺伝で自己免疫疾患と診断されるのは最大でも25%程度との報告があり、つまりは残り75%においては日頃の食べ物や食事、生活習慣などによるものが大きいということになります。
その意味では、逆をいうと改善したい場合にも食べ物や食事を根本的に大きく見直したり、生活環境や睡眠など原因として考えられることを根本から見直してみるだけでも改善が可能になるかもしれません。
海外による事例:
アメリカでの自己免疫疾患の現状を見てみると、全人口の中で5千万〜7.5千万人が影響を受けていると報告されています。
日本と比較するとアメリカの人口は約3倍ですので、日本で言うとざっと2.5千万人もの人が自己免疫疾患と関係がある可能性を示しているといえます。
またアメリカでは心臓疾患とがんに次いで3番目に多い慢性病として自己免疫疾患が数えられている実態があることからも、いかに多くの人に影響を及ぼしているかがわかるのではないでしょうか。
ではなぜそんなに多くの人が関係しているにも関わらず、実際にはあまり身近に感じないのでしょうか?
その原因の1つとして考えられるのは、ハシモト病、一型糖尿病、関節痛リウマチ、ルーパス、酒さをはじめとする似た、あるいは関連する症状が多く、なかなか自己免疫疾患と診断されないことが理由になっているようです。
実際にアメリカでの平均では自己免疫疾患と診断されるまでには5〜6人の病院にかかり、5年以上の年月を費やした挙げ句にようやく自己免疫疾患と診断されることが報告されています。
自己免疫疾患かもしれない?共通する症状やサイン:
長年にわたり自己免疫疾患を専門に治療し、ご自身も20代に診断をされてから長らく治療を受けた経験を持つマイヤーズ医師によると、下記のいくつかを経験している場合には自己免疫疾患と診断されるかもしれないと伝えています。
・慢性的な疲れ
・不眠症、何をしても体重が落ちないか反対に体重を増やせない、早い心拍数、寒さや暑さに対してあまりにも敏感になったり鈍感になっている。
・集中したり記憶したりすることが困難に思える。
・乾燥肌、ドライマウス、ドライアイ。
・昼食後や午後は睡眠が必要。
・朝起きても疲労がとれていない。
・関節痛、筋肉が弱かったり痛かったりが続く。
・太陽に敏感で鼻やほおのあたりが荒れたように赤くなりやすい。
・手や足が鈍感になっていたり、しびれたりすることがある。
・立ち上がった時にめまいがすることが多い。
・腹痛下痢、便秘が続くことが多い。
・アレルギー反応やにおいに以前よりも敏感になっている。
など
自己免疫疾患に限らず言えることですが、多くの症状や疾患はある日、急になるものではなく、それまでに20年以上かけて徐々になって行くことが多いことで知られています。
それが何かのきっかけで、例えば堪え難いような大きなストレスや長く続くストレス、睡眠不足、アレルギー、有害物質を体内に入れた時、何かの際の注射や投薬、あるいは何か合わない食べ物が体内に入ったことなどをきっかけに表面化することが一般的と考えられています。
心当たりがある場合には思い切って食べ物や食事、生活習慣などを根本的に見直してみたり、専門医に診ていただくこともおすすめです。
参考にした情報:
エイミー・マイヤーズ医学博士HP
2017年6月10日 10 signs you have an autoimmune disease and how to reverse it
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