栄養素や健康補助食品のサプリメントと薬の相性についての報告
健康補助食品のサプリメントなどの栄養素と薬の相性についてはよくわからないことが多いのではないでしょうか?
相互作用についての報告も多くない上にサプリメントと薬の両方を摂取する人も増えていることからも留意が必要といえます。
薬とサプリメント栄養素の差について:
薬は一般的に何かの具体的な症状や疾患になった場合に病院や薬局などの専門家によって処方いただくいわゆる対処療法に対して、サプリメントはその字のとおり栄養を補うための栄養補助食品あるいは健康を補助するための健康補助食品に分類されるために症状や疾患とは本来関係が浅く、薬との差は明らかになっていることが一般的です。
そのようにある意味においては対極にあることからも研究の対象になりにくいことが考えられるのではないでしょうか。
日米の差から考える:
アメリカのように西洋医療の発達と共に、一般的な医療費や保健が高い状態にあって、同時にサプリメントのような補助的な栄養素について積極的に補う人が多い場合には専門家にアドバイスを伺う機会も多いといえます。
日本でも医療費や薬の価格というのは同様に高い状態になるのでしょうが、日本の場合には税金で賄われている点が多く、結果的には高額な医療費や薬代には至らないことも少なくなく、その分、日本の方が西洋的な医療に診ていただきやすい、あるいはその恩恵を受けやすいともいえます。
薬を飲む場合には様々な観点から栄養補助食品にあたるサプリメントの併用については注意も必要といえるものの、アメリカのように薬もサプリメントも発達していたり、かかりつけ医からサプリメントをおすすめされることも多くなると、自らの判断だけでは余計に難しくなる場合も少なくありません。
今回は世界的に知られる脳の画像診断を得意とする医学博士でありながら、栄養素の大切さを説くダニエル・アーメン博士によっておすすめされる栄養素と薬の相性についての報告をご紹介します。
もちろん薬によって働きなども異なるために、実際に実行に移す場合にはかかりつけ医に判断を仰ぎながら行なうようにしてください。
・胃酸に関連する薬と相性の良い栄養素:
葉酸やビタミンK
・女性ホルモンと相性の良い栄養素:
マグネシウム、ビタミンB、ビタミンC、亜鉛、セレン、コエンザイムQ10、チロシン、セロトニン
・高血糖におすすめされた栄養素:
コエンザイムQ10、ビタミンB12、オメガ3
・ハイパーテンションにおすすめされた栄養素:
ビタミンB6、コエンザイムQ10、マグネシウム、オメガ3、亜鉛、ビタミンK
・炎症関連との栄養素:
カルシウム、ビタミンK、亜鉛、ビタミンB6、鉄分、ビタミンC、ビタミンD、オメガ3
・コレステロールと栄養素:
コエンザイムQ10、オメガ3、Lカルニチン
・抗生物質とおすすめの栄養素:
マルチビタミンミネラル、ビタミンB、ビタミンK
なお、薬との関係がなく一般的に皆におすすめされた栄養成分は下記の通りです。
マルチビタミンミネラル、オメガ3脂肪酸、ビタミンD、プロバイオティクスなど
参考にした情報:
ダニエル・アーメン博士による講義ブレイン・ウォーリアーズ・ウェイ 第二週目 2016年5月12日
情報ページ:ビタミンDとは?
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