脳とオキシトシンを高める効果とおすすめの方法例
脳を左右するオキシトシンを高めることはリラックスや安らぎにつながります。
そのオキシトシンを効果的に高めるおすすめの方法があると脳の専門家は報告しています。
脳の画像診断を40年以上にわたり基本としながら、その結果を基に治療と今後の予防を提案する脳の専門医で世界的に知られるダニエル・アーメン医学博士がおこなった報告によると、脳内のオキシトシンを高めることで幸福感、リラックス、安らぎなども同時に高まるために意識的にオキシトシンを高めることの重要性を説いています。
脳内のオキシトシンを簡単かつ効果的に高める方法も公表されていましたので、共有させていただきます。
オキシトシンを高める方法:
脳内のオキシトシンを効果的に高めたい時には下記のようなことが有効であることが脳内画像診断の結果から報告されていました。
・人に触れること:
人に触れるだけでオキシトシンが放出されて身体はリラックスしたり、安らぎや幸福を感じるように脳内は働いてくれるようです。
・誰かの役に立つこと:
自分自身のことではなく、他の誰かの役に立つように考えたり実行してみることでも脳内のオキシトシンが高まるようです。
いくつもの報告でボランティア活動を行なう頻度が高い人ほど、オキシトシンだけではなく幸福感も高く、人生が充実しやすい傾向にあることが報告されています。
・具体的な感謝:
誰かに、あるいは何かに感謝していることを具体的に言ったり、表現することでオキシドシンは高まり、それは誰かに伝えること以外にも独り言でも良く、心の中でそう思うことでも良いのだそうです。
・今日は最高の日になる:
何かを伝えたり、実行したりするだけではなく、自分の中で「今日は最高の日になる」と思うだけでも脳内は幸福を感じ、オキシトシンは高まることがわかっているようです。
その一方で、ネガティブに考えるだけでもストレスホルモンは出ることもわかっていることからも、自らがどのように考えるかだけでもオキシトシンが出るか、ストレスホルモンが出るかを変えることが可能とされています。
上記の例でもわかるように、私たちは考えることだけでもオキシトシンが放出されて脳をより良い方向に導くことができることがわかっていることからも、脳をコントロールできることを利用するようがおすすめです。
それでも心配事や不安が募る時のヒント:
とはいえ、長い人生の中には大変なことや辛いこともあります。
中にはくじけそうになる経験をすることもあるのではないでしょうか?
そのような時にアーメン博士がおすすめされたのは、心配事を全て書き出すことでした。
心配事を全て書いた後に、今度は自分でできることとできないことを書き、できることを分析してみた後に1つづつできることを実行してみることをおすすめしています。
何か過去にあったことがきっかけで残っているトラウマについても同じようにやってみることもおすすめされています。
脳を活用する時間:
時間軸で考えた場合に、脳は午前中に考える方が効果的であることが報告されています。
特に朝の早い時間になればなるほど、考える時間に適しており、そのために心配事も早い時間帯に考えることがおすすめといえます。
太陽が沈んで暗くなってから心配事を深く考えることは脳にとってはあまり効果的な時間ではないようです。
夜の時間帯は楽しいことを考えたり、一日を振り返って何か具体的に感謝したり、誰かのために役に立つことを考えてみたりすることでオキシトシンも出やすいことからおすすめといえます。
参考にした情報:
ブレイン(脳)ウォーリアーズ・ウェイ・プログラム
ダニエル・アーメン医学博士
2016年6月9日
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