LGSリーキーガットシンドロームや腸内の善玉菌不足の可能性を知るには
LGSリーキーガットシンドローム(症候群)の腸管漏れや腸内環境の乱れによる善玉菌不足の可能性を知るためのサインのようなものが存在します。
腸内バクテリアを整えたい人におすすめです。
LGSリーキーガットシンドローム(症候群)とは:
LGSリーキーガットシンドローム(症候群)とは口から入った食べ物や栄養素などが腸内で分解や吸収されるように働いて必要のなくなった物質を身体の外に出すようになっているのが、しっかり閉じているはずの腸内の壁が様々な理由によって腸内炎症が起こることで、腸の壁が緩んでしまって、腸内から腸壁を通って血液中に流れ出す症状のことを指しています。
そのような腸管漏れのリーキーガットの原因としては、遺伝子組み換え食品、パンや麺類をはじめとする小麦などを使用した加工食品などに含まれるグルテンというたんぱく質や、ストレス、過度な化学薬品や物質の使用、環境汚染物質などさまざま報告されていますが、LGSについては以前に何度も詳しく記事で書いた経緯がありますので、今回は省略したいと思います。
LGSは近年多くの人が患っている症状として知られてきていますが、日本ではまだあまり知られていないのが現状で、ひとくくりとしてアレルギー症状のように扱われているところが多いともいえます。
クリニックや病院を訪れる80%近くの人がその腸管漏れのLGSとも報告されるアメリカでは既に社会問題になっていると多くの専門家によって考えられており、リーキーガットの腸管漏れによって腸内から漏れる物質が血液中に流れ出すことによって慢性疲労、副腎疲労、自己免疫疾患、甲状腺機能低下、甲状腺とも関わるハシモト病、バセドウ病、リウマチ、アルツハイマー型認知症などさまざまな症状や病気の原因につながっていることが伝えられています。
LGSが発生しやすい理由の1つとして考えられるのは、私たちの皮膚は7つの層によって守られていると報告されているのに対して、腸内環境を守る腸壁は1つの層しかなく、腸壁の炎症によって壁が緩みやすいのではないかとも報じられています。
腸内の善玉菌不足の可能性を知るためのサイン:
LGSや他の体調不良を防ぐためには腸内環境を整えて善玉菌のバランスを多く保っておく必要があります。
2000年も前にヒポクラテスが言っていた「全ての病気は腸から始まる」という名言が今もなお語り継がれているのは、現代においてもやはり腸内環境を整えることで多くの症状や病気の改善や予防につながっていることを実感されていることが多いからではないでしょうか。
善玉菌は腸内環境を良い状態に保つために欠かせませんが、善玉菌のバランスが崩れている場合には腸内から私たちにその状況を伝えようとサインを出してくれていると考えられ、それらのサインの例として、下記のようなことが報告されています。
・消化
食べ物がきちんと消化されていない場合には、ゲップやガスが出やすい状態となります。
また便秘や下痢でも善玉菌が腸内で崩れていると起こりやすいことがわかっています。
・精神的な点やメンタル
脳モヤ、不安症、うつ症状が挙げられることが多いのですが、腸は第二の脳と言われたり、その反対に脳が第二の腸と言われたりしますが、腸内環境の乱れから脳への影響が来ていることが指摘されることが多いようです。
・ビタミンとミネラルの欠乏
善玉菌が減り、腸内環境が乱れている場合には特にビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、ビタミンB12と7が少なくとも欠乏しやすい状況にあると報告されています。
ビタミンやミネラルの栄養素だけに限らず、善玉菌が減っている場合や腸内環境が乱れによって、免疫力の低下につながります。
免疫力は腸が70%とも呼ばれますので、いかに善玉菌や腸内環境を良い状態に保つことが大切かがわかります。
・ストレス過多
大きなストレスが一定期間続くことや、身体が覚えているトラウマが蘇る経験を繰り返すことは善玉菌を減らす原因にもつながります。
・抗生物質の過剰摂取
抗生物質は必要な場合には効果が高くいざという時には頼りになりますが、一方で良い善玉菌も同時に死滅するために腸内環境の乱れの原因になります。
またLGSの引き金にもなることも考えられます。
・肌のトラブル
にきびや吹き出物をはじめとする肌に出るできものは腸内環境が乱れて善玉菌が減った結果、私たちに教えてくれるために肌に症状を出してくれていると言われます。
その他にもLGS(リーキーガットシンドローム)や、お腹が敏感に反応する過敏腸性症候群やリウマチ関節炎、甲状腺機能低下やハシモト病、ホルモンバランスの乱れ、リウマチなども善玉菌のバランスが崩れていたり、腸内環境の乱れが原因になっていることが少なくないことが報告されています。
参考にした情報:
腸内バクテリアの乱れサインについての講義
2017年3月9日
エリック・バーグ医学博士
情報ページ:ビタミンDとは?