女性の乳がん予防におすすめのオメガ3脂肪酸
女性にとって乳がんは近年増えてきているだけに気になる存在かと思います。
乳がんの先進国では予防のためにおすすめの報告が存在しますが、オメガ3脂肪酸も健康維持と予防におすすめですし、良質の脂質は健康に欠かせません。
日本でも増える乳がんの背景:
日本では昔から乳がんを患う女性の数は気にする程のものでもなかった疾患の1つでしたが、近年は徐々にその数を伸ばしてきていることが報告されています。
一方で乳がん先進国で10人の女性が集まれば、その中の1人は乳がんとも報じられたアメリカでは改善もみられます。
その差はどこにあるのでしょうか?
乳がんに関わらずいえることですが、日本のように詳細まで毎年指導される健康診断は、アメリカにはそのシステムは存在しません。
それどころか、日本のように国民を安心させる国による医療費負担も上手く機能せず保険料はとても高く、オバマケア導入の影響も有って、来年は更に保健会社の中には25%程度値上げする企業さえ出てきています。
保険料と医療費が大きな負担になる分、米国では官民によって研究や報告も数多く存在し、国民もそれらの情報にアクセスしやすい状況にあることは事実です。
私たちが住む日本では、医療費負担は1〜3割であることや、手厚い医療がどこにいても受けられることへの安心感もあるのではないでしょうか。
近年の食生活の変化:
そのような社会的な背景以外でも、食べ物と生活習慣の変化による変化も表面化しているように思います。
日本政府機関の発表では、日本人が昔から食べてきたお米、魚、果物、野菜の消費量は直近20年間で徐々に減ってきています。
一方で西洋からきた食事の中心である小麦粉の消費量は増えています。
そのような食生活の影響も乳がんや他の疾患にも影響していると考えられています。
お米と魚が示す意味:
西洋の食生活を悪くいうつもりももちろんありませんが、私たちの身体のつくりは彼らとは異なる点が存在することを認識することは大切です。
例えば、食べ物を噛む歯ですが、日本人の歯の18本もが、お米を食べるのに向いている歯で構成されています。
一般的なアメリカ人の身体はお米や魚の消化や吸収を分解するのに時間がかかる身体のつくりです。
一方で、全ての病気が始まるとされる腸に関連する臓器では、乳成分を消化分解するのは日本人の方がはるかに難しいことが報告されています。
そう考えると、昔から私たちがお米や魚を食べてきたことにも意味があるように思えます。
また海に囲まれた島国であることからも魚を環境にも恵まれているだけに、魚の収穫量や食べる量が減っているのは残念の一言につきます。
近年の海外の文献の中に、魚に含まれるオメガ3脂肪酸についての恩恵について数多くの報告がなされています。
今回はその中から魚の栄養素であるオメガ3脂肪酸と女性の乳がんの関連性について文献の中からお伝えします。
魚のオメガ3脂肪酸が女性の乳がんのリスクを下げる可能性:
魚に含まれるオメガ3脂肪酸の摂取量を増やすことは女性の乳がんへの発展リスクを14%程度まで下げる可能性があることが報告されました。
21,000の対象の女性をグループに分け、魚のオメガ3脂肪酸の摂取量を最も多く摂取したグループと一番低く摂取したグループの差には、オメガ3脂肪酸を多く摂取した方が14%程度乳がんに発展するリスクが少なかったと報じられていることからも女性の乳がん予防に限らず魚の働きに期待したいものです。
参考にした情報:
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル
2013年6月21日号 346ページ
Zheng J-S, Hu-X-J, Ahao Y-M, Yang J, Li D.
Intake of fish and marine omega3 polyunsaturated fatty acids and risk of bread cancer:
meta-analysis of data.
情報ページ:オメガ3脂肪酸とは?
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