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低脂肪の食事だと乾燥肌とうつと肥満になりやすい?

2016年11月09日

オメガ酸脂肪酸とオイル

低脂肪の食事を長く続けることは乾燥肌とうつと肥満になりやすい理由の裏には、低脂肪を意識するあまり、食べ物の選択を狭くしていることが考えられます。

食事の中に油や脂肪を上手に取り入れることが乾燥肌もうつも肥満にも予防となり、健康を維持しやすくなるヒントでもあります。

乾燥肌や吹き出物にニキビと脂質の関係:

日本でも他の先進国同様に乾燥肌が一般的になってきているようです。

また昔に比べて吹き出物やにきびなど乾燥肌以外にも肌に関係する悩みを持つ人が増えているともいわれますが、なぜなのでしょうか?

さまざまな理由があるものの、その1つは食事にあることは間違いなさそうです。

肌への現れは腸内環境の舞台とも呼ばれるだけに、腸内環境の表現の場が肌であり、乾燥肌やニキビ、吹き出物などとなって出てきていると考えられています。

特に日本でも乾燥肌をはじめとする肌に関係する悩みが増えているのは、食事の栄養素の中でも油である脂質との関係も大きいことがわかっています。

先進国で共通して考えられてきた低脂肪の妄想や人工的な油がとって代わった食事をすることは腸内環境や肌への影響を増やしているといえ、また糖類や小麦粉の摂取過多の一方で、バランス食とされている伝統的な和食から遠ざかってきていることも乾燥肌や脂質、肥満などに結びついているといえます。

増えた油や脂質:

油の中でも増えているのは、なんと言っても人工的に手を加えられた工業油のトランス脂肪酸です。

多くのパンやスイーツ、スナック菓子に含まれるマーガリンはその一例です。

私たちの身体は昔から自然な食べ物には反応できても、表面上は同じ油でも人工的な食べ物には順応できずにいると考えられています。

マーガリン以外にもスーパーで大きなプラスチック容器に入っていて棚の一番下に置かれ、セールの対象になっているコーン油やキャノーラ油なども家庭内の食事で使用しないとしても外食で摂取過多になっているために、人工的な油の摂取は相対的に増えているといえます。

減った油や脂質:

一方で減っている油は、オメガ3脂肪酸や良質な油です。

良質な油やオメガ3脂肪酸は体内で炎症を抑える働きを持ち、アレルギーや乾燥肌、ニキビや吹き出物のような炎症を発生しにくくしてくれます。

良質な油やオメガ3脂質を含む食べ物の例には、魚の油に代表されるEPAやDHA、植物性のエゴマ油や亜麻仁油、ココナッツオイル、オリーブオイル、ごま油、大豆レシチンでも知られるホスファチジルコリン、良質なバターやアボカドなどに含まれる脂質などが考えられます。

低脂肪の食事:

低脂肪や人工的な脂質が増えることは腸内環境の乱れにつながり、ホルモンバランスや自律神経の乱れにつながり、結果として感情の差も生まれやすくなってうつや肥満になりやすくなると考えられています。

低脂肪を中心とする食事は結果的に身体にとっては摂取したくない糖類や小麦粉などの摂取につながるために、肥満になりやすいだけではなく、血糖値やインスリンを上下しやすくしたり、腸内環境を汚しやすく脳への影響も増えることからも、糖尿病や認知症になるリスクを大きく増やしていることも報告されているだけに注意が必要といえます。

良質な脂肪を増やして乾燥肌や吹き出物、肥満から身を守るヒント:

良質な油を含む食事や食べ物の摂取を増やすことは、乾燥肌や吹き出物、ニキビや肥満などから身を守ることにも結びつきます。 食事のヒントとして下記のような例が挙げられるのではないでしょうか?

・揚げ物や油物を食べる時は家庭でつくり、使う油に気を使う、

・外食は和食の割合を増やす、

・食事や間食に迷った時はパンや麺類など小麦粉を使用した食べ物よりもできるだけお米を選ぶ、

・マーガリンよりバターを使う、

・買い物をする時に食べ物に含まれる成分表示をパッケージで確認するようにする、

・毎食事に少しでいいので良質な脂質を使い、できれば加熱しない油にする、

・間食はおやつやパンよりも果物やナッツ類、おにぎり、ダークチョコレート、良質な油を使用したものを少しでもいいので一緒にいただくなどの工夫をする、 (良質な脂質は満腹感と満足感の両方を得られやすいので、太りにくくなる)

参考にした情報:

ザ・ファット(脂肪)・サミット2016

2016年1月27〜29日

ダニエル・エーメン医学博士、ケリー・アン医学博士、ジョエル・ファーマン医学博士、クリスチャン・ノースラップ医学博士

おすすめページ:ホスファチジルコリンとは?

EPAとは?

レシチンとは?

DHAとは?

 

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