マイクロバイオームの大切さを知って健康と予防に役立てる
マイクロバイオームという言葉は日本ではまだ聞き慣れない言葉ですが、私たちの身体や健康や予防等を語る上でマイクロバイオームなしでは語れません。
私たちの身体はバクテリアの集合体で覆われていると共に腸内に一番多く存在しているといわれ、そのバクテリアの集合体をマイクロバイオームと呼ばれます。
バクテリアと聞くと何となくあまり良くないイメージの方が大きいかもしれませんが、必ずしもバクテリアは悪い働きばかりではなく、マイクロバイオームという言葉を広げた医学博士であり、マイクロバイオームの研究者でもあるラフィエル・ケールマン医学博士は彼の身体の80%のバクテリアは良いバクテリアであると共に、そのおかげで健康を維持し、病気の予防をしながら生きることができていると表現しています。
身体はバクテリアで覆われているという説明をしましたが、皮膚を覆ってくれている私たちのバクテリアが弱くなったり、薄くなったりすることで病原菌は入りやすく、感染もしやすくなるとされています。
そのために、いかにその集合体であるマイクロバイオームが私たちの身体全体を守ってくれているかがわかります。
皮膚を覆って病原菌から身を守るバクテリアを殺菌や除菌などをしすぎることで、逆に病原菌は体内に入りやすくなることも報告されています。
またマイクロバイオームが腸内に一番多いという意味は健康のすべてを司る働きをもしている可能性さえ考えられます。
マイクロバイオームは腸内以外にも他の臓器をはじめとする体中にあり、身体全体に大きな影響を与えているといえると同時に、全体の中心的存在ともいえます。
健康であることも症状も病気も予防もすべては腸内環境からはじまるといわれますので、何かの病気や症状を改善するためには腸内を観ることが一番の近道と考える専門家が多いこともわかります。
マイクロバイオームを健康に保ち予防に役立てるコツ:
マイクロバイオームを健康に保つということは病原菌から身を守るということにもつながりますが、世界的に知られるジョセフ・メルコーラ医学博士は予防をして病気を遠ざけるために下記をおすすめしています。
・太陽の恩恵をしっかり受ける。1日20分程度は日光浴をする。
・きれいなお水を飲む。
・昔から伝わってきた食べ物の形をしている本物の食べ物を食べ、砂糖類や遺伝子組み換え食品を避ける。
・身体を動かす。
・十分な睡眠を確保する。
・寝る数時間前に食べると大量のフリーラジカルが発生し、細胞にダメージを与えるために寝る前は食べない。
参考にした情報:
マイクロバイオーム・メディスン・サミット
ジョセフ・メルコーラ医学博士へのインタビュー
ラフィエル・ケールマン医学博士へのインタビュー
共に2016年2月29日アクセス