うつと認知症に意外な共通のおすすめのもの
日本ではあと10年強で75歳以上の3人に1人がアルツハイマー型認知症になる予測が発表されています。
その先を行くとも報じられているアメリカでは、うつ病と診断される人の数が5000万人に登っていることが報告されています。
抗うつ剤を飲む20〜60代は23%に達し、1987年のデータと比較すると400%増えている状況です。
うつと認知症に意外な共通のおすすめのものがあるようです。
うつ症状にしてもアルツハイマー型認知症にしても、1つの大きな共通といえば、いずれも脳に関係がある疾患であることではないでしょうか。
また段階的に診た場合に、脳の専門家の間では深いうつ症状を経験した後の人生の段階において、アルツハイマー型認知症に発展している場合も少なくないとのことです。
女性ではそのリスクが2倍程度、男性の場合は4倍程度になっていると統計上では発表されているようです。
脳内の血流が滞ったり、十分に本来の働きができない状態にあるといわれていますが、専門家の中には近年の子供の脳は今までの歴史以上に頭が小さく生まれてきていることも何らかの影響があるのではないかとの観方もあるようです。
私たちの身体は遺伝よりも、人種よりも、運動量よりも、もっと病気になるかどうかの原因の可能性も報告されています。
その原因別では、最大64%程度と大きく左右するとされるのが、日頃の食事や食べ物のようです。
食べ物や食事を見直すことは、少なくともそれらの症状の先進国ともいえるアメリカの多くの専門家によっては一番の近道であるとも考えられています。
うつとアルツハイマーや認知症に影響する食べ物例:
脳の画像診断を用いてうつ病やアルツハイマー、あるいは認知症などの症状や疾患を数えきれないほど診断してきた世界的に脳の専門家で知られるダニエル・エイメン医学博士は、それらの疾患に意外な共通を持つ食べ物が関係していると伝えています。
しかもどうやらそれらは、アメリカや日本といった洋の東西に関係なく共通するまでになってきているように思います。
それらの食べ物の例として、下記が代表例に挙げられています。
・加工された食べ物でいわゆる加工食品、
・人工的な不自然な油でマーガリンやデザート類の食品に含まれるたり、スナック菓子やパン類などに含まれることで知られる知られるトランス脂肪酸やサラダ油、
・砂糖や甘味料、
・パン類や麺類に多い小麦粉に含まれるグルテンたんぱく質、
など。
上記の摂取量の上昇と、その一方で消費量が減っている新鮮な野菜や果物(日本でも政府の発表を観る限りでは直近20年間で一人当たり野菜や果物の買い物に費やす年間費用は右肩下がりで減っていることが報告されています)、たんぱく質などの栄養素を含む食べ物が挙げられています。
ちなみに、食べ物以外でよく報告されている中には下記が例として挙げられています。
・電子機器をはじめとする技術革新と経済発展と共に増えている電磁波、
・減り続けてきた外で費やす時間の日光浴、
で、それらは、うつ症状やアルツハイマー型認知症共に診断された場合に、共通して少ないことが報告されているようです。
共通しておすすめされる食べ物と栄養素:
今回の報告ではうつ症状にもアルツハイマー型認知症にも共通していえる症状の炎症におすすめされる油についての報告を引用いたします。
EPA(魚に含まれるオメガ3脂肪酸):EPAの栄養素はうつにも認知症にも関連が大きいセロトニン放出の助けになる点、炎症はセロトニン放出を妨げるブロック役をしていることで知られ、EPAは抗炎症栄養素で知られます。
DHA:EPAと同じくオメガ3脂肪酸に属するDHAの栄養素は脳細胞の働きを高め、セロトニンも働きやすくなると多くの研究で報告されています。
EPAとDHA共に副作用の心配が無いことも共通しておすすめされる理由の1つといえます。
食べ物以外でも日光浴のように、誰もが平等に与えられている機会で経済的にもコストにならないどころか、今となっては私たちの多くが欠乏するビタミンD栄養素を体内に取り入れる一番簡単な手段も忘れたくありません。
特に朝の早い時間はまだ日差しも弱い為に女性にも安心ですし、朝起きて陽に当たることで15時間後に睡眠ホルモンともいわれるメラトニンが出始めてくれる点も日光浴がおすすめされる点の1つといえます。
引用文献:
National Institute of Mental Health.
FASEB Journal 2015 Feb. 24 pii:fj.14-268342.