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日光浴のビタミンDががんのリスクを下げるは本当か

2016年05月16日

健康と太陽のビタミン

 

太陽の光を浴びることは数少ないビタミンDを体内に取り入れる方法の1つとして知られています。

それ以上に特に女性には日光浴はシミやシワの原因と考える方が勝っているかもしれません。

近年の報告の中には日光浴のビタミンDががんリスクを下げるとも伝えられていますが、そのヒントを探りました。

 

太陽の光に当たる時間が少なく、体内のビタミンD値が低い場合にがんになるリスクが高まると報告されたのは1980年に米国カリフォルニア大学の公共衛生医療が専門で、がんセンターの研究者でもあるセドリック・ガーランド博士による報告が最初と報じられているようですが、最新の報告では、更に体内のビタミンD値が高い場合では、場合によっては65%においてがんになるリスクが低くなるとも新たに報告されています。

 

上記の他にも、とりわけ30〜50代の年齢では今まで以上に多くの女性が抗うつ剤や睡眠導入剤を飲んでいる、又は続けているアメリカでは、それらの人においてもビタミンD値は一般的に低い場合が多いことが報告されていることからも、より安全かつ経済的な理由からも太陽の光を利用するようにおすすめされていたり、ビタミンDの栄養素をサプリメントで試す人も多く存在しています。

 

日光浴やビタミンDの栄養素の人気が高まっている他の理由として、なによりも食べ物ではたらなどをはじめとする限られた魚介類にしかビタミンDを摂取できないことも挙げられています。

 

ビタミンDを効率的に日光浴で取り入れる方法:

太陽の光を20〜30分程度浴びることで、体内でのビタミンDはつくられていくことで知られますが、部屋の中で窓越しの光では残念ながら効果は期待できないようです。

せめて窓を開けて、あるいはベランダや庭、家の前などの場所を利用したり、近くへの買い物や散歩をするなどしながら上手に活用することができますし、特に手のひらや首、おでこの当たりがとりわけ効率的に取り入れやすい部位であることも報告されています。

日照時間が少ない地域が多いヨーロッパの報告の中には、冬場の日照時間が少ない場合に情緒不安定や睡眠障害が多くなりやすく、その場合に一週間程度太陽の光がふりそそぐ南の島で滞在したところ、それらの症状が大幅に軽減されたというものもあるようです。

 

そのようなことからも、がんになるリスクの目的に限定せず、太陽の光を浴びることは多くの効用を備えており、誰にとっても平等に与えられている太陽の光はありがたい存在です。

とりわけ日本では比較的一年を通して日照時間も長く確保されていることからも、健康のためにも上手に活用したいものです。

 

Serum 25-Hydroxy Vitamin-D Concentrations > 40ng/ml are associated with > 65% lower cancer risk: Pooled analysis of randomoized trial and prospective cohort study. PLOS ONE, 2016;11(4): e0152441 DOI:10.1371/journal.pone.0152441.

 

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