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食べ物のアレルギー反応と腸管透過性

2016年05月13日

腸管透過性リーキーガットシンドローム

腸管透過性が高いと、食べ物が十分消化されずに大きな分子のまま吸収されてしまい、食物アレルギーなどを悪化させる原因となってしまいます。

体内炎症である食物アレルギー反応の予防には食べ物で多きく左右されることから腸管透過性を低くすることがおすすめです。

 

■腸管透過性とは

私たちが食べたものは、体の中で消化されます。食べ物が腸(腸管の中)で消化される際、たん白質はアミノ酸に、糖分はブドウ糖にというように、それぞれ小さな単位になります。
そうして小さな単位になったものが、栄養として体に吸収されます。
腸内にある消化される前のたん白質や糖分などは、通常は腸管の壁を通過できないようになっています。
体に不要なものが入ってこないように、腸壁がまるでコーヒーフィルターのように、バリアーの役目を果たしているからです。
このように腸管が大きな物質を通さない状態を「腸管透過性が低い」と言います。
腸管透過性が高いと、食べ物が十分消化されずに大きな分子のまま吸収されてしまい、食物アレルギーなどを悪化させる原因となってしまいます。

■腸管透過性とアレルギー

腸管透過性を高め、腸壁のバリアーを壊してしまう食べ物の一つに砂糖があります。砂糖を多く摂取すると、腸管透過性が上がると言われています。
また、肉や牛乳、卵などの高たんぱくな食品も、バリアーを壊しアレルギーを引き起こしたり、症状を悪化させる原因の一つとなります。
牛乳や卵+砂糖を使ったケーキなどは、アレルギーの大敵と言えそうです。
一方、腸管透過性を下げる食べ物としては食物繊維が挙げられます。

 

LGSリーキーガットシンドロームの症状

腸管透過性に関連して、LGS(リーキーガットシンドローム)という症状があります。
リーキーガットシンドロームとは、食べ物が原因で、腸壁に穴が空いてしまう症状です。
腸壁に穴が開くと、余分なものが腸の外に漏れだしてしまい、からだの免疫の仕組みが壊されてしまいます。
この結果、炎症が起き、アレルギーが引き起こされたり、症状が悪化するとされています。
食べ物の中でも特に、原料にグルテンが含まれる小麦を使用した、パンやケーキ、パスタやうどんなどをはじめとする麺類等の食べ物が最も主たる原因とされています。
他にも牛乳などの乳製品や砂糖を頻繁に摂取する人や、抗生物質、鎮痛剤などを服用する人にも同様の症状が起こる可能性があります。

こうした腸の深刻な症状を防ぐためにも、生野菜や海草類、果物などを多く摂って、アレルギーの原因になる砂糖やグルテンを含む小麦粉などの腸管透過性が上がる食べ物を減らす食生活を目指すことがおすすめです。

 

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