コルチゾール(ホルモンバランスの崩れと副腎疲労)
コルチゾールとは、腎臓の奥にある副腎という臓器から分泌される副腎皮質ホルモンで、ヒドロコルチゾンとも呼ばれています。
糖をはじめとして、タンパク、脂質、電解質の代謝、骨の代謝、そして免疫にも関与しており、私たちの生命維持に不可欠なホルモンです。
また、コルチゾールは外部からのストレスから身を守る、抗ストレス作用のあるホルモンです。
私たちがストレスを感じると、まずアドレナリンというホルモンを分泌します。
そして、ストレスを長時間感じ続けることによりと、アドレナリンは収まり、代わりにコルチゾールが分泌されます。
ストレスが長期にわたり、コルチゾールが長時間にわたり分泌され続けると、副腎に負担がかかり身体中のホルモンバランスが崩れてしまいます。
これにより、副腎疲労になってしまうことがあります。
精神的なストレスなどが続き、コルチゾールの分泌量が多くなると、副腎に負担がかかり、私たちのからだの免疫力が低下してしまいます。
副腎疲労により免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなります。
また、コルチゾールが増えると日中に分泌されるホルモンである「セロトニン」を減らしてしまいます。
また、夜寝ている間に分泌され、筋肉や内臓を修復してくれる成分「メラトニン」の働きを邪魔します。
これにより、夜リラックスすることができなくなったり、眠れなくなったりしてしまいます。こうしたことにより、体の疲れはどんどんたまっていってしまうのです。
また、セロトニンの減少により太りやすくもなってしまいます。
コルチゾールの分泌は、食べ物によって抑制することができます。
たとえばビタミンCは、副腎の働きをを活性化させて、コルチゾールを減らすことができます。
また、カツオやサンマなどの青魚には、オメガ3脂肪酸という成分が含まれています。
このオメガ3にも、コルチゾールを抑える働きがあります。
コルチゾールは朝に多く分泌されるため、これらの食品を朝に食べると、よりコルチゾールを抑える効果が期待できます。
また、日光を浴びることも効果があります。
日光を浴びることにより体内時計が正常化し、精神的にも安定するためです。
また、身体を動かすことも、ストレスを緩和しコルチゾールの分泌を抑えてくれます。
ストレスを感じたときは、天気のいい日に散歩などをされると良いかもしれません。