自己免疫疾患におすすめされる食べ物の栄養素
自己免疫疾患におすすめされる食べ物の栄養素についてのご紹介です。
自己免疫疾患は流行を超えて今や世界で最も多い病気の１つとして知られるようになりました。
米国の自己免疫関連病協会によると、その数はアメリカでは心臓病の2倍とも報告され、心臓病大国内では衝撃が大きく報道されています。
日本でも小麦に含まれるグルテンアレルギー反応も増えており、腸内フローラや腸内細菌をはじめとする腸内の環境とアレルギーの１つでもある自己免疫疾患を患う人の数は大きく膨らんでいることが想定されます。
小麦粉を使用する食べ物を食べる、花粉症も含めてアレルギー反応がある、便秘や下痢が続く、肌の調子が悪い、関節痛があるなどの場合は、食べ物と腸内環境の見直しがおすすめです。
自己免疫疾患とは？
免疫学では、自分自身の組織が自己の免疫機構によって破壊的な影響を受けてる状態を自己免疫疾患と定義しています。
また、自己アレルギーや自己免疫疾患など、自己の組織に対する特異的な体液性、または細胞性の免疫反応とも記されています。（共にステッドマン医学辞典参照）
反応例としては、リウマチをはじめとする関節炎や硬化症、乾癬等も含まれるようです。
日本でも自己免疫疾患と診断される人の数は近年大きく増加しているのだそうですが、アメリカほどその人口も増えると、その分情報も多く、専門家いわくその要因や対処法も少しずつ解明されてきているとのことです。
幸いな事に自己免疫疾患の要因や引き金については、ある程度自分で免疫バランスも含めてコントロールできることも多いのだそうで、環境や食生活、ライフスタイルが引き金になっているということ、その中でも食べたもので私たちの身体はできていることからも、食べ物に含まれる栄養素に焦点を充ててみることが大切であることと、対処にあたっては下記を中心に考えることを専門家のウイリアム・コール医学博士はおすすめしています。
ビタミンA：
ビタミンAは強い免疫組織に欠かせないビタミンミネラル栄養の中の１つで知られると共に、自己免疫疾患を患う人の共通点に取り上げられるリウマチをはじめとする関節炎もビタミンAの不足と関係が大きいと報告されています。
吸収力の高いビタミンAは動物由来が多く魚介類やバターなどの食べ物に含まれるレチノールは吸収力も優れているようで、植物性ではさつまいもや人参にも含まれる栄養素です。
ビタミンD：
いわずと知れた太陽のビタミンで知られるビタミンD。
ビタミンDは日光浴をすることで体内で生成されることで知られますが、近年注目される理由として免疫との関連性や代謝だけではなく、自己免疫疾患の症状にも多いリウマチなどの炎症とも関係があるとされ、太陽の光を浴びることの大切さについて報告される機会が増えています。
ビタミンDは魚介類や乳製品など動物由来が一般的な栄養素です。
ビタミンK2：
幸いにもビタミンK２は他の国民よりも日本人は摂取する機会に恵まれており、納豆のような発酵大豆や、動物の臓器に含まれる栄養素です。
鉄分：
日本でも鉄分の栄養素が不足していると診断される人の数は増えているようですが、多くの専門家は腸内環境で腸内フローラや腸内細菌、微生物の集まりであるマイクロバイオームなどの乱れによって起こっている炎症に起因することを指摘しており、腸内環境の改善が鉄分不足解消に欠かせません。
鉄分は動物性の肉やレバー、ほうれん草や鉄製の調理器具に含まれる栄養素です。
微量栄養素：
自己免疫疾患に限らず、近年日本でも急増する食品アレルギー反応や化学物質過敏症など腸内炎症と関わる人に多いマグネシウム、亜鉛、セレンなどの不足もやはり腸内の状態と関係があり、慢性的な炎症は微量栄養素の吸収を弱めることが報告されています。
上記の栄養素がコール博士がおすすめする栄養素ですが、自己免疫疾患を患う前にLGS：リーキーガットと呼ばれる腸管漏れ症候群になっていることが多いと報告される事からも、他の疾患と同じように腸内を整えることが自己免疫疾患の対処や予防につながるともいえ、その場合は発酵食品や野菜をはじめとする食べ物に含まれる乳酸菌、プロバイオティクスは腸内の基礎栄養素のために大切であると共に、腸内炎症やリーキーガットシンドロームのように腸管漏れが発生しているなど腸内環境が健康ではない場合はビタミンやミネラルは吸収されにくいことからも、まずは腸内環境に悪影響を与える食べ物や原因を特定して控えることと、腸内に良いものやことをすることがおすすめです。
参照した情報：
Dr. William Cole
2015年７月９日
http://www.mindbodygreen.com/0-20623/5-foods-i-recommend-for-people-strugging-with-autoimmune-diseases.html
