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グルテン過敏症やセリアック病と腸内環境

2016年02月24日

グルテンと食べ物

 

小麦に含まれるグルテンとの関係について多く報告されているグルテン過敏症や、グルテン不耐性、腸管漏れのリーキーガットシンドローム(LGS)、それにセリアック病などと腸内環境とは密接に関係していることが伝えられています。

 

良く知られるところでは、アメリカだけではなく日本でもベストセラーとなったと共に世間を驚かせた「いつものパンがあなたを殺す」の著者であり、脳についての専門家でもあるデイビッド・パールマター医学博士が彼の報告の中で、腸と脳とのつながりの深さについて述べています。

 

同書内でも述べられているように、小麦に含まれるグルテンは腸内環境を嵐、善玉菌や悪玉菌のバランスを崩すだけにとどまらず、腸壁を汚して網目を緩くするいわゆる腸管漏れのリーキーガットシンドローム(LGS)や、腸と深い関係にある脳との疾患にも多く結びついていることを伝えています。

 

なぜ今グルテンと過敏症なのか?

日本でも30年も前にはあまりアレルギー疾患やアトピーという言葉は現代ほど盛んに報じられていた言葉ではありませんでしたが、近年ではアレルギーの言葉の意味合いにも花粉症やグルテン不耐性、グルテン過敏症から発展してセリアック病や橋本病など症状は多岐にわたるまでになっています。

また明確なアレルギー反応や症状の中にもグルテン反応や下痢、便秘なども今の時代では決して珍しいことではなくなってきました。

 

アメリカに至っては、病院に通う90%以上の人に何らかのアレルギー反応があったり栄養バランスによる崩れや不足があるとさえ耳にします。

近年では子供でもグルテン過敏症から肥満などにとどまらずに腸、神経、脳や心臓にいたるまで影響を受ける子供の数が深刻になっていることから、今まで以上に真剣に考える親が増えています。

グルテン過敏症の約4人に3人にあたる73%の人は、脳のどこかで血流が滞っていて、アレルギー反応にとどまらず、頭痛、うつ、ADHD、セリアック病や甲状腺、橋本病などにも発展していると世界的に知られるグルテン専門治療医であるトムオブライアン医学博士は伝えています。

 

セリアック病と脳:

セリアック病の子供たちは脳や身体のバランス感覚が失われやすく、大学進学がそうでない子供の約半分、社会人になっても昇進も半分、自殺率は40%高いと同博士は声を大きくして我々に訴えています。

報告によると、何も小麦やグルテンだけが悪いというよりは、昔と今の私たちの身体の仕組みや中身は何も変わらず同じままなのに、私たちをとりまく環境が大きく変化していて、身体がついてこれていないことが問題のようです。

それらは食べ物に関するものだけでも添加物や加工食品、不自然な品種改良や遺伝子組み換え、人工的な油など挙げればキリが有りません。

 

アレルギー反応やグルテン過敏症予防と健康で若々しくあるためのおすすめ:

環境が大きく違う点は食べ物と生活の中の一部なので、見直しがおすすめされることが多いのが現実です。

予防と若々しくあるためには食べ物に関しては下記が基本になっています。

1 まずはグルテンをはじめとするアレルギーや体内炎症の原因となりえる食べ物を一ヶ月止めてみることで、腸内環境を改善させることが一番のおすすめで近道です。

2 グルテンや小麦入り食べ物の代わりに昔から伝わる食べ物とする。

3 私たちの身体はバクテリアや菌には働くものの、昔にはなかったケミカルのように化学薬品や化学物質に対応できるように身体の仕組みはできていないため、家の内外にある日用品の中で可能な限り抑制してみる。

 

他にも電磁波等報じられていることは多くあるものの、腸や脳を刺激しやすいアレルギー反応や過敏症に大きく関わるその二点に集中してみることは結果も伴いやすくおすすめです。

 

 

参考:

「いつものパンがあなたを殺す」デイビッド・パールマター医学博士著 順天堂大学 白澤卓二医学博士訳

「どのように麦が脳を傷つけるのか」2016年1月26日 Healthy ME Summit トム・オブライアン医学博士

 

 

 

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