なぜダイエットや脂肪燃焼にDHAとEPAがおすすめされるか
ダイエットや脂肪燃焼成分としてDHAやEPAを含むオメガ3脂肪酸のフィッシュオイルはおすすめされることが多いようですが、そもそもDHAやEPAも脂肪なのにどうしてダイエットや脂肪を燃焼することになるのでしょうか?
脂肪を摂取しても太らない?
私たちは脂肪を摂取すると太るようなイメージをつい描いてしまいがちですが、まずは脂肪を全て1つのくくりとして考えること自体から解放されるとわかりやすくなるかもしれません。
わかりやすい例として、最近の流行のダイエット法の1つにアメリカで流行して日本でもおなじみのココナッツオイル。
脂肪のココナッツオイルは冬の時期は固まり、気温が上がると溶けて液体になります。
最近アメリカでは脂肪燃焼やダイエットに良いとしてバターも人気ですし、以前からDHAやEPAのオメガ3系フィッシュオイルも人気でおすすめされていますが、いずれも脂肪の分類に入ります。
以前からいわれつ1つとして、人の体温より高い鳥や豚、牛などの脂肪は体内で脂肪につきやすいことや、体温より低い魚のDHAやEPAのオメガ3脂肪酸やココナッツオイルのような脂肪は体脂肪を抑えやすいともいわれ、それ以前に体脂肪は脂肪を摂取することよりも砂糖をはじめとする糖質が主な原因ともいわれています。
ダイエットにも最新情報?脂肪とDHAやEPAの新たな関係報告:
つい先月の平成27年12月18日の日本経済新聞夕刊をはじめとする各メディアで新たに体脂肪とDHAとEPAのオメガ3脂肪酸の関連性について報告がなされていました。
そのメカニズムとして魚の油であるフィッシュオイルが体内に入ることで脂肪を分解して熱に変えてくれる細胞であるマージュ細胞が増えるという内容です。
そのマージュ細胞が減ると体内の脂肪は増えやすく、マージュ細胞が体内で増えることで脂肪は減り、脂肪燃焼やダイエットにつながるということを京都大学の研究者らがイギリスの科学誌に発表しました。
実際の調査でもDHAとEPAのオメガ3フィッシュオイルを食事に加えるだけの調査グループの方が、何も加えない一般的な食事をしたグループよりも体脂肪が低く抑えられる結果となったと伝えています。
その報告は改めて魚を食べる和食が体脂肪燃焼やダイエットにおいてもおすすめであることを世界にアピールできたこととなったと言えるのではないでしょうか。
油はどの油も同じではなく、摂取したほうがより健康に良い油もあるということがわかりました。
魚を食べる和食は、私たちの食生活に密着しています。
今では、世界中の人々が、ヘルシーで体に良い和食に注目しているようです。
反対に日本人には、特に若い人を中心に和食離れが見られる傾向にあるのかもしれません。
これは、非常にもったいないことと言えそうです。
和食には、食物繊維も豊富に含まれ、お味噌や漬物などには腸内細菌のバランスを整えるプロバイオティクスも豊富に含まれます。
洋食に比べてカロリーも大幅に抑えられる点からも、ダイエットを希望する方には、やはり理想的な食事と言えそうです。
また、和食は野菜も豊富に摂れることからも、眼も楽しませることができます。
DHAやEPAのオメガ3系を毎日の食卓に取り入れられることからも、和食中心の食生活を楽しみながら、体重維持や減少も叶えていきたいものですね。
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2022年10月20日更新