たんぱく質プロテイン
タンパク質とは、アミノ酸がペプチド結合(アミノカルボニル結合)で鎖状につながった物質で、これをペプチド鎖とよびます。
タンパク質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれており、身体をつくる大切な役割を果たしています。
筋肉、臓器、皮膚、爪、髪の毛、血液など、人間の身体は、頭の先からつま先までタンパク質でできています。
食品中に含まれるタンパク質は、体内で「アミノ酸」に分解されます。
摂取したタンパク質はアミノ酸に分解された後、いったん肝臓に送られます。
そして肝臓から体のそれぞれの組織を作るために送られます。
このため、タンパク質は毎日補う必要があります。
タンパク質には多くの働きがあり、不足すると様々な症状が引き起こされます。
働き
・皮膚・髪・爪をつくる
・骨や歯・筋肉つくる
・内臓をつくる
・血管をつくる
・血液をつくる
・ホルモンをつくる
・酵素をつくる
・抗体をつくる
不足すると起こる症状
・皮膚の美しさ、髪のコシやしなやかさがなくなる
・骨、歯、筋肉が衰え、弱くなる
・内臓が弱くなる
・血管がもろくなり、高血圧、脳卒中につながるおそれが出てくる
・貧血になる
・代謝が悪くなる
・免疫が弱くなり、細菌・ウイルスに感染しやすくなる
人間の身体を構成するアミノ酸は主に20種類あります。
この20種類のアミノ酸は、合成される非必須アミノ酸と、からだの中で合成されない必須アミノ酸とに分けることができます。
必須アミノ酸は、体内では作られないため、毎日の食事から摂ることが必要とされるアミノ酸です。
必須アミノ酸の種類
・バリン
・イソロイシン
・ロイシン
・メチオニン
・リジン(リシン)
・フェニルアラニン
・トリプトファン
・スレオニン(トレオニン)
・ヒスチジン
アミノ酸は主に、肉類、魚類、卵、豆類に多く含まれているほか、米や小麦などの炭水化物にも含まれています。
食べ物の中に一種類のアミノ酸が多く含まれているよりも、バランスよく様々なアミノ酸が含まれていることが重要です。
食品の良質なたんぱくの指標として、アミノ酸スコアがあります。
アミノ酸スコアが100点に近いほど、必須アミノ酸をすべてバランスよく含んでいる食品とされています。
100点の食品には、卵、牛乳、豚肉、牛肉、鶏肉、あじ、かつおなどがあります。
健康なからだを維持するためには、体内で合成できない必須アミノ酸をバランスよく含んでいる食品を積極的に摂取することが大切です。