慢性疲労や副腎疲労
慢性疲労や副腎疲労の人が増えています。
私たちの生活は100年前にはなかったような生活環境や食べ物とは大きな違いがたくさんあり、長く続いた歴史から身 体が対応できず、その結果慢性疲労や副腎疲労になりやすい状態となっています。
環境汚染や化学薬品、添加物や遺伝子組み換え作物や加工食品、電磁波など数えればきりがない程に祖先とは違った環境で生活をしています。
その結果、身体はシグナルを通して私たちに語りかけていることが症状や疾病でもあります。
慢性疲労は言葉の通り慢性的な疲労ですが、副腎疲労について説明します。
私たちのからだの左右の腎臓の上には「副腎」という臓器があります。
副腎は、ストレスを打ち消すためのコルチゾールというホルモンを分泌しています。
コルチゾールには、血糖値を上げる/ストレスに対抗する/炎症やアレルギーを抑えるなどの役割があります。
副腎が疲れてくると、コルチゾールの分泌が低下し、ストレスに対抗できなくなってしまいます。
その結果、強い疲労を感じたりうつのような症状が出てきます。
これを、副腎疲労(別名、アドレナルファティーグ)といいます。
慢性疲労や副腎疲労症候群の主な原因はストレスといわれます。
ストレスと言っても様々ですが、精神的なストレスに長期間さらされること以外にも、普段私たちが口にしている食べ物の内容によっても、加工食品や糖質、添加物、アルコールをはじめとする食べ物や飲み物による臓器負担などが続くと副腎が疲労することで慢性疲労となり、下記のような症状にさらされます。
下記の症状に複数思い当たる方は、副腎疲労の疑いがあります。
・慢性的に疲れていたり、極度の疲労を感じる
・食べてからしばらくすると眠くなったりボーっとする
・いつも体がだるい
・急な体力の減少または増加
・無気力・無関心
・朝起きられない。起きるのがつらい
・眠ってもすぐに目覚めたり、疲れがとれない
・集中するのに時間がかかる
・記憶力や集中力の低下
・立ちくらみがする
・パニックや緊張を起こしやすい。
・風邪をひきやすい。風邪の治りが遅い。
・炎症を起こしやすい。
・塩分を好むが欲しくなる
・コーヒーが欲しくなる
・甘いものが欲しくなる
・脂肪分が欲しくなる
副腎疲労かどうか疑わしい場合は、病院で診断、検査してもらうことが最も確実な方法です。
唾液中コルチゾール検査、瞳孔検査、血圧チェックなどによって、副腎疲労かどうかを診断することができます。
ただし、 医療機関によっては副腎疲労の存在を知らない場合が多々あることや、他の病気と誤診されやすいことがあります。
特に、橋本病などの甲状腺機能低下症も、慢性疲労や副腎疲労と症状が非常に似ているため、注意が必要です。
慢性疲労や副腎疲労とわかったら、まずは慢性疲労ともつながることが多い日頃口にする食べ物や飲み物を見直したり、簡単なことではありませんが、ストレスをためないように生活を見直したりすることがおすすめです。
食べ物ではデトックス(解毒)しやすい生野菜や果物を増やし、加工された食品やグルテン、添加物、糖質、アルコールなどを減らすことがおすすめです。
また、食べ物についてできる限りのことをすることに加えて、有効な手段として、自分でできる回復方法の一つに、栄養補給があります。
特に乳酸菌やビフィズス菌プロバイオティクス、DHAやEPAなどのフィッシュオイルや亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸、ビタミンミネラルの中でも特にビタミンB、ビタミンC、マグネシウムや亜鉛などを補給することで症状が緩和する場合がありますので必要に応じてサプリメントなどで栄養素を補給するのも良いかもしれません。