欧米でビタミンDが人気の理由
ビタミンDの人気は現時点で日本ではそれほど高くありませんが、欧米ではおすすめされることが多く、ビタミンDの人気の高さは年々増しているように思いますし、調査報告を目にする機会は以前よりも格段と増えています。
ビタミンDがおすすめされたり、人気が高い理由として、いくつか考えられることがあります。
日本では死因のトップががんということもあり、がん予防や治療について伝えられたり報道されることが多いわけですが、心臓や脳をはじめとする血管と大きく関係する疾病はがんの次に多くなっており、じわじわと増えてきている傾向にあります。
欧米でがんが減った理由:
アメリカやヨーロッパでも以前は日本のようにがんが死因の一位でしたが、政府や民間をはじめとする大々的な予防への取組みが功を奏し、5-a-Dayや7-a-day運動のように野菜を中心とする予防活動につながる食べ物を増やしたりした結果、がんで亡くなる人の数は減り、心臓をはじめとする血管に関する原因で他界する病気が一位となりました。
ビタミンDの様々な役割:
ビタミンDについて調査報告の数は以前に増して増え、体内のビタミンDの値は一般的に低い人が多く、心臓や脳、骨や股関節の病気を患う人の中にビタミンD値が低い傾向にあることが報告されていることもビタミンDがおすすめされたり、人気が高い理由となっています。
最新のビタミンDについての情報:
ビタミンDは太陽のビタミンの愛称で知られていますが、最近は以前のように一日20分程度お日様の光に当たるだけでは十分でないことが報じられることが多いように思います。
車社会になったり、外に出て太陽の下で何かをしている時間が減ったりということの影響もあるのかもしれませんが、最近の情報ではビタミンDは毎日5000IU程度摂取することで硬化症、血管の高速、骨や関節と筋肉、ADHD、精神分裂症、記憶認知力などに関わる発生リスクで減ることとが示されているようです。
また、血液中のビタミンDが50〜80ng/mLの範囲内が多くの共通する病死のリスクが減ることと関係しているとも報告されていることや、ビタミンDの値が低い場合において、体内の慢性炎症、心臓病やがんに至るまでのリスクが高まることも報じられています。
2009年には世界的に高い評価を持つ医学誌のニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンで、集中治療室を意味するICUで亡くなる患者数においてビタミンD不足の人の方が3倍も多いと掲載されたことは、少なからず多くの専門家の間でもビタミンDの栄養素の大切さを再認識した時だったのではないでしょうか。
最低限のおすすめ:
少なくとも私たちに平等に与えられているのは、太陽による日光浴の恩恵を受けることではないでしょうか。
北欧などの一部の地域に比べて日本は太陽の光が射しますし、空気が汚れすぎていて日が当たらない、あるいは外出ができないということでもありません。
太陽の光を浴びていると、心も明るく豊かな気持ちにもなりやすいという報告すらあるために、上手にその恩恵もいただきたいものです。
参考文献:
http:www.naturalhealth365.com/vitamin-d-benefits-memory-loss-1677.html