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血管予防がおすすめの理由を専門家が語る

2015年12月17日

予防

肥満、ストレス、高血圧、高コレステロール、タバコの共通点で、世界で長年にわたり、医療費も死因も最も高い状態にあるのが心血管の疾患ですが、その血管予防がおすすめの理由を専門家に語っていただきました。

 

高血圧、高コレステロール、タバコの1つでも当てはまる場合には、健常者の二倍の確率で心血管の疾患が発生するとも報告されています。

 

 

日本の病気:

日本では現在、がん、心疾患、肺炎、脳血管の順で死に至っていると報告されていますが、増えている糖尿病は闘病生活や入院期間が長く、血管の詰まりをあらわす狭窄や動脈硬化などと大きく関係することからも、いかに私たちの健康が時代と共に変わってきているかがわかります。

 

先日12月14日に「心臓病の予防・治療とリハビリ 〜狭心症・心筋梗塞の最新治療法〜」のタイトルで榊原記念病院の顧問で心臓病や血管の専門家でリハビリや予防に尽力される医学博士の伊東春樹医師に一般者向けにお話しいただきましたので、その中から大切なポイントをご報告したいと思います。

 

 

専門家から観た血管:

いわば血管全体の専門家で世界でも経験を踏んで知るエリートでもある伊東先生が手術や治療の第一線から大きく方向性を変えてリハビリや予防に力を注がれるように方向転換をされたのは、まさにゾンビやモグラたたきのように血管を広げたり修復する手術をしても、その部分は氷山の一角であり、急性の血管狭窄のような効果的なものではなく、手術に約500万円もの費用を患者が投じても3年後には元の状態に再発する人びとが後を絶たず、薬の効果も限定的だることからも、血管を広げても手術後の人生の長さには関係が無い、あるいは長生きできないと判断され、ご自身の立ち位置や方向を大きく転換されたということでした。

 

2007年〜2015年の間追跡を続けた最新の調査報告でも、薬でも弱った血管を広げて修復する風船のようなバルーンやステントでも長生きせず、95%もの患者さんが次の血管の詰まりに直面することからもリハビリや予防の重要性を伝えておられます。

 

更なる詳細は次回にするとして、多額の負担と大きな決断をする一患者としての立場、病院側、それに私たちの税金からまかなわれる医療費の負担を迫られる国とその民にとっても、これらは知っておくべきことではないでしょうか。

 

まずは知ることで、その予防にむけて行動できるといえます。

 

 

情報源:

特定非営利活動法人IHMA(イーマ) 第127回定例会

平成27年12月14日18〜20時

テーマ:「心臓病の予防・治療とリハビリ ~狭心症・心筋梗塞の最新治療法~」

講師: 伊東春樹医学博士

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