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脳神経におすすめオメガ3の食べ物

2015年11月05日

オメガ3脂肪酸

 

以前アメリカで脳神経医学が専門の先生から日本人である私に対し、オメガ3の栄養素を豊富に含んだ天然で新鮮な魚を刺身で食べる習慣が昔からあるなんて脳神経の専門家としては羨ましい限りだと、食べ物と食文化をほめていただいたことがあります。

 

新鮮な魚に含まれるDHAやEPAのオメガ3脂肪酸は脳や神経とも大きな関わりがあることを含めての言葉だったと思いますが、先日「気分の落ち込みとオメガ3」でお伝えしましたように、脳内は油が60%あり、気分の落ち込みやうつなどと脳の状態、オメガ3をはじめとする脂質栄養素の関連性についての報告を紹介しました。

 

日本のように魚を食べる食習慣を持つ国民にとっては日常のことかもしれませんが、そのような習慣がない国からすると羨ましく映るようで、多くの調査報告がそれらを物語っています。

 

3,204名のフィンランド人を対象とした調査でも特に女性の場合においては、オメガ3脂肪酸を多く含む食べ物の代表例である魚の摂取量が少ないことと、脳の関連性が多いとされる気分の落ち込みやうつの関係が大きい結果が導き出されたことや、他の調査では、脳神経とも関わる栄養素といわれるDHAやEPAのオメガ3脂肪酸を豊富に含むことで自殺につながるリスクや確率を下げる役割役割を担っているというような報告もあるようです。

 

 

日本のオメガ酸や食物繊維や酵素と食べ物:

日本の厚生省の報告では魚、コメ、新鮮野菜や果物の一人当たりの年間購入量は近年下がり続けていることが発表されていますが、逆に増えていると考えられるパンや麺類をはじめとする加工食品にはオメガ3の栄養素は含まれておらず、オメガ6が多いためにせっかくの優秀な日本人脳神経に良い影響が帳消しとなっていることが残念であることは日本に内外の専門家から指摘される点ではないでしょうか。

 

加工食品には脳神経と関わるオメガ3を含まないだけでなく、近年問題視されるトランス脂肪酸をはじめとする健康に影響を及ぼす脂質や、小麦に含まれるグルテンなどが腸内環境を汚し、その結果、腸と直結している脳への影響が多くの疾病につながっていることが海外でグルテンが避けられることにもつながっているのです。

 

 

Tanskanen A, Hibbeln J, Hintikka J, et al, Fish consumption and depression and suicidality in a general population. Arch Gen Psychiatry. 2001;58:512-513.

Hirayama T. Life-style and mortality: a large census-based cohort study in Japan. Basel: Karger; 1990.

 

オメガ酸の説明

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