セリアック病や乾癬症と食べ物
セリアック病は今や欧米では数少ない症状や病気ではなくなりつつあることが近年の多くの報告から伝わってきています。
セリアック病の人の中には肌が乾燥をしているような症状が続く乾癬の人も多くセリアック病の先進国ともいえるアメリカでは政府系機関が発表する報告書の数も増えています。
それらの報告を読んでいるとセリアック病や乾癬は慢性疲労や不安症、または抗鬱のような症状、脳だけではなく腸内フローラや腸内バクテリア菌の腸内環境との関わりや、食べ物ではパンや麺類、加工食品に多く含まれるグルテンとの関係も大きいことも共通点の1つともいわれるまでになってきたように思います。
シリアック病と乾癬の関係に加えて、グルテンフリーダイエットについても含めた研究報告書も出ており、結論部分にも更なる研究や調査、メカニズムの解明が必要としながらも、セリアック病と乾癬はパンや麺類、加工食品などに含まれる小麦をはじめとする食べ物のグルテンを抜く食べ方であるグルテンフリーダイエットでの改善も報告されています。
私たちが住む日本では毎日の食べ物の中にパンや麺類にもグルテンは含まれていることからも、多くの人にとって人ごとではなくなってきていることがわかります。
グルテンと小麦と炎症:
小麦は世界でより多くの人びとが食べ物に困らないように、あるいはもっと効率的に小麦を栽培できるように品種改良が度々繰り返されていくうちに体内での消化や吸収ができなくなってきたという説や、本来から私たちの体内ではグルテンが消化吸収されなかったところに食べる回数が増えたことと添加物や水銀、空気汚染なども含めて腸内細菌から腸内環境や腸内フローラなどに影響が始まり、炎症も含めた皮膚や脳など関係が深いところに特に症状として出ているという説もあります。
乾癬やセリアック病、腸に穴があく腸管漏れのLGS(リーキーガットシンドローム)、グルテンアレルギーなどの言葉も日本でもきかれる機会が増えています。
政府系機関が伝えている報告書を中心におすすめできる記事について、今後も要点をまとめていきたいと思っています。
Addikirati G, et al. “Rapid regression of psoriasis in a coeliac patient after gluten-free diet. A case report and review of the literature.” Digestion. 2003;68(1):9-12
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12949434