認知症アルツハイマー予防とカロテノイドルテイン
脳の認知の健康は眼の状態と深く関わりがあることが最新の研究で明らかになっています。
アルツハイマーや認知症の人びとにおいて、眼の黄斑色素と関係するカロテノイドが大きく欠乏していることが多いと新たな2つの研究で伝えられました。
黄斑色素研究グループの報告では、眼の中の黄斑色素レベルと脳内の認知度において大きく関連性があることが観測されたことを明らかにしています。
調査は眼の黄斑色素が低い105名の人びとと、年齢が若くして黄斑変性や退化が診られる121名を対象にされたものです。
眼の黄斑変性や退化は、脳内に存在する抗酸化成分の一種であるカロテノイド量によって大きく左右されていることが伝えられているものの、カロテノイドを減らすことは簡単であっても、増やすことは容易ではないことからも、カロテノイド量を維持する可能性を探るためにも同成分を含むルテインやゼアキサンチンの栄養補助成分活用の可能性を伝えています。
アルツハイマー病とルテインやゼアキサンチン:
黄斑色素研究グループは認知症と関連のあるアルツハイマー病の専門誌であるジャーナル・オブ・アルツハイマー疾患でも脳の認知やアルツハイマーに関する治験でルテインやゼアキサンチンのサプリメントが利用されていることからも、それらの疾病と脳や眼のカロテノイドの関わりの深さを示唆しているといえます。
それはアルツハイマーと診断される人の多くが視界が狭いことも関係していることもつながりがあるのかもしれません。
又、別の発表では、子供の脳細胞を対象とした研究で、子供の脳細胞のカロテノイドの約60%がルテインであることを伝えていることからも、大人への成長段階からも眼の黄斑色素と脳とのつながりの大きさを物語っているといえるのではないでしょうか。
Journal of Alzheimer’s Disease Vol.48, No.1, dpi:10:3233/JAD-150199
“Cognitive Function and ITS Relationship with Macular Pigment Optical Density and Serum Concentrations of its Constituent Carotenoids”
by D. Kelly, R,F. Coen, K. Owusu Akuffo, et al.
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“The Impact of Supplemental Macular Carotenoids in Alzheimer’s Disease: A Randomized Clinical Trial”
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Journal of Pediatric Gastroenterol Nutrition 2014 Vishwanathan et al.