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肥満女性は甲状腺に注意?

2015年08月10日
お腹まわり

女性の健康

 

肥満の女性は中年以降は特に注意が必要かもしれません。

新たな研究では、中年の肥満女性と甲状腺、それとビタミンA栄養素の関係性が明らかになりました。

 

甲状腺機能低下症と診断される女性は年齢が上がるにつれて増えるようですが、人工の約4.6%がアメリカでは甲状腺機能低下症ともいわれているようです。

 

近年新たに報告された研究では、閉経前の女性にビタミン補給で甲状腺機能低下症のリスクを減らすことができるとの結論が報じられました。

また、肥満度が高まってくると、そのリスクが上がってくることも伝えられています。

 

 

肥満女性と甲状腺とビタミンAの調査:

17~50歳の84人の健康な女性の中で、56人はBMI(ボディー・マス・インデックス)が30~35kg/m2の人に4ヶ月にわたり毎日ビタミンAを25000IU摂取し、肥満ではない28人でBMIが18.5~24.9/m2にもビタミンAを摂取してもらい、摂取前と摂取4ヶ月後にそれぞれ、甲状腺TSHの血清濃度、総チロキシン(T4)、総トリヨードサイロニン(T3)が測定されました。

 

研究者らは測定判定を評価したところ、ビタミンA栄養素のサプリメントを摂取した被験者グループの血清TSHは大きく減少したと報告しています。

ビタミンA栄養素を摂取した肥満女性の被験者は血清レチノール結合タンパク質の有意な減少が診られたとのことです。

 

結論として、ビタミンA被験者グループは血清TSH濃度が有意に減少したとのことです。

そのため、ビタミン補給は閉経前の女性では無症候性甲状腺機能低下症のリスクを下げる可能性があると判断されました。

 

 

ビタミンAの栄養素:

ビタミンAはもともと眼のビタミンと呼ばれるだけに、眼の網膜に存在することで知られます。

粘膜や皮膚の健康に関係したり、強い抗酸化作用を備えています。

食べ物ではトリや豚、牛のレバー、イカ、うなぎの蒲焼きにビタミンAは豊富に含まれ、野菜類ではモロヘイヤやにんじん、ほうれん草や大根の葉、小松菜等に含まれています。

 

Farhang; MA et al. J am coll Nutr. 2012:4:268-274

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