マルチビタミンと睡眠や気分と元気度
マルチビタミンの調査:
マルチビタミンを摂取することでエネルギーレベル、睡眠、気分やムードが改善されたことが報じられています。
栄養学と栄養素の専門誌がおこなった報告によると、182人を対象とした16週間にわたるマルチビタミンと偽粒であるプラセボをもちいた調査で明らかになったとのこと。
マルチビタミンを摂取した被験者グループの方が、エネルギーレベル、睡眠、気分やムード値においてプラセボグループと比較した場合に、有意に働いているとニュートリション・ジャーナル誌に掲載されました。
とりわけ、女性の間の比較においては、特にエネルギーレベルに差が開き、睡眠においてはマルチビタミンの栄養素を摂取した被験者グループの方が、より良質な睡眠が確保できたと分析されています。
以前にもマルチビタミンミネラルと総合ビタミンBをもちいた調査においても、健康度合いや気分などで摂取した被験者グループの方から良い結果が導かれたという報告がなされた経緯があります。
食べ物とビタミン栄養素:
ビタミンやミネラルなどの基礎栄養素は特に食物繊維や食物酵素をはじめとすつ栄養素と共に野菜や果物に豊富に含まれることで知られています。
日本の厚生労働省が発表した新鮮野菜と果物の一人当たりの消費量を拝見する限りでは、過去二十年間において日本では毎年一人当たりの野菜や果物を食べる量が減り続けていることがわかります。
それは、がんにかかる人の数が減っているアメリカの状況とは正反対にあります。
日本では3人に1人はがんにかかる時代であることを考えると、野菜や果物の食べ物で適切なビタミンやミネラル、食物繊維や酵素を摂取することの大切さをもう一度考える時期に来ていると思います。
私たちのからだは食べたものでできていますが、増えたストレスレベル、減った睡眠時間や睡眠の質の確保、更には増え続ける加工食品や添加物の流通量を考えると、それらは体内におけるビタミンやミネラルを奪う原因になっているものばかりでもあり、その状況が慢性的な疲労ややる気の無さ等にもつながっていることを思うと、日本の社会的な損失への影響も大きいと言わざるを得ません。
そのためにも日頃の食べ物でビタミンやミネラルをはじめとする栄養素をしっかりと補いたいものです。
Sarris J. et al. Nutr J 2012:11:110