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うつ病の予防に効果的な食べ物と栄養素

2015年06月12日
うつ病の予防に効果的な食べ物と栄養素

果物や野菜の栄養素と健康

 

1日2個の果物がうつ病の予防になるかもしれません。

 

2014年12月のクリスマスが迫るタイミングで、クリスマスプレゼントのように明るいニュースがアメリカで発表されました。

 

ここ日本では1日100人近くもの人が自らの命を断っている計算になり、世界の中でも多い数のために気になるところですが、その中には精神的に苦しまれた、あるいはうつ病と診断されうる人の数が一定数存在すると言われています。

 

日本だけに限らず、ある調査報告では2030年までにうつ病と診断される人の数は増え、世界の死因の上位3位に入るとの予測があるのだそうです。

 

抑止に向けてさまざまな活動が行われていると共に、食品に含まれる栄養素が与える影響も大きいことからも、調査の数も増えているようで、今回はその中から誰にでも実行できるうつ病の予防と食品についての報告をご紹介します。

 

うつ症状と果物:

オーストラリア最も大きく長く続けられた調査の1つで、オーストラリア政府が資金を投じた調査でもあるクイーンズランド大学が実施した調査です。

 

女性が対象になったものの、1日2個より少ない果物の摂取では、うつ症状への発展の大きなリスクになりうるとクイーンズランド大学の研究で報じられています。

 

同大学で人口の健康がご専門のギタ・ミシュラ教授は6年以上をかけて6000人以上のオーストラリア人女性とうつ症状と果物の消費について調査を行い、明らかな関係を発見したと述べています。

 

その調査では1日2個以上の果物を食べる女性は、それ以下の摂取の女性と比較した場合にうつ症状を患うことが少ない結果となったことに加えて、1日2個かそれ以上の果物をを食べることで近来的にうつに発展することを予防すると報告。

 

野菜では同様の結果を見つけることができなかったとし、果物と野菜の効果の差については更なる研究が必要とミシュラ教授は述べながら、果物には、より高い抗炎症作用とレスベラとロール等の豊富なポリフェノールを含みながら野菜に含まないアンチオキシダント成分等の値が高いことが関係している可能性が挙げられています。

 

 

日本における果物の消費:

今回の調査を観る限りでは、中年層におけるうつ症状の発展を避けるためにも日頃の食事にビタミンミネラルの微量栄養素を含むフルーツを取り入れることは大切といえます。

 

とりわけ女性においては、男性よりも二倍の確率でうつを経験していることと、うつ病を発症する確率も高いこと、それに2030年までに世界でもっとも多い病気のベスト3にうつ病が入るとの予測を考えても、予防策として考慮する価値はあるのではないでしょうか。

 

日本の場合は、欧米の他の先進国よりも生鮮果物と野菜の摂取量が減っており、総務省が発表する家計調査を拝見する限りでは、1998年の調査データから2013年にかけては、2人以上の世帯においては少なくとも一人当たりの生鮮果実年間購入量は年々減ってきていることを考えると、できれば加工食品を少々減らしてでも、果物や野菜の生鮮食品の摂取を心がけることがこれからの予防につながると言えそうです。

 

 

参考文献:

Fruits and vegetable consumption and prevalence and incidence of depressive symptoms in mid-age woman; results from the Australian longitudinal study on woman’s health.

Eur J Clin Nutr. 2014 Oct 29. DOI:10.1038/eicn 2014.222.

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