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子供用栄養素にサプリメント?

2015年06月09日

子供

 

子供用の栄養補給:

市場には大人に負けじとビタミンやミネラルをはじめとする栄養素を含んだ子供用のサプリメントも多く販売されていますが、子供にとって普段の食生活以外での栄養補給はサプリメントで必要なのでしょうか?

うたい文句の中には成長期の子供にはより多くの栄養補給が必要、筋肉や骨の発育が追い付かないからサプリメントで補う必要があるといったようなフレーズも良く目にします。

個人的には子供にサプリメントが必要かどうかを知るためには、あるいはその前に、まずは普段の食べ物や食習慣、生活習慣、それに食べる食材の中身まで考える必要があるように思います。

 

●食材に含まれる栄養素:

私たちの身体は食べたものからしかできませんので、何を口に入れるかで変わってきます。

ただし、今と50年前の状況でいくつか大きく変化した部分もあり、その1つは食物そのものに含まれる栄養素です。

50年前のように現代の土壌にはビタミンやミネラルなどの栄養素は含まれていないことが多くの調査で明らかになっています。

そのために50年前に子供が食べていた量と同じだけ現代の子供が食べたとしても同じだけの栄養素が体内に入っているというわけではありません。

土壌自体に含まれるビタミンやミネラルをはじめとする栄養素が減っている理由として考えられるのは、昔は一年に一回だけ収穫していたものを年に二回、あるいはそれ以上同じ土壌から収穫することは効率的ではありますが、栄養価としては落ちます。

また食べ物の基となっている農作物の種自体も品質改良が加えられて早く丈夫に成長したものであれば栄養価も変わってきます。

ハウスや工場で作られる野菜や果物が増えていますが、その点も考慮する必要もあるのではないでしょうか。

そう考えると子供用のサプリメントが販売されていることもうなずける点もあります。

 

●子供用にサプリメントという前に:

私個人としては、それでもなお上記の説明だけでは子供にサプリメントが必要かどうかを判断する基準にして良いか考えるところです。

それよりも気になる点は50年とは言わずその半分の25年前の子供にはなかった、あるいは少なかった病気や症状が多く存在する点にあります。

多くの子供たちにアレルギー症状や他にも挙げられたり、見た目においても子供における肥満も近年は街を歩いているだけでもわかるくらいに増えていますし、眼鏡をかける子供も増えたのではないでしょうか?

その点を踏まえると子供用にサプリメントが必要という前に、その基礎や土台になっているなぜそうなっているのかを考え、必要に応じて見直す必要性があるように思います。

また何も食品だけの栄養素補給に限りません。

昔よりも薬の品質も品種も多くなり、簡単に購入することができる時代になりました。

何かの症状が出れば薬を飲んで治せばいいとお考えではないでしょうか?

確かに薬は便利で即効性もあります。ただし、良いことばかりではありません。種類によっては症状を先延ばしにしているだけのことも考えられます。

その点においてもサプリメント同様に薬についても考える必要があるように思います。

 

●便利な生活と引き換えに:

子供用のサプリメントも便利になった生活の代償の一つでもあり、また安心材料としての砦の1つとして安易に考えられている点があるように思います。大人、子供に関わらずサプリメントで栄養を補うことを考える前にまずは普段の食生活を見直してみる、あるいは生活習慣を見直してみることをお勧めします。

昔と違い、現代は便利になった分誘惑も増えましたし、何よりもいつでもどこでも手を延ばせば食品が手に入る時代になりました。

数十年前にはなかったコンビニやファーストフード、ファミリーレストランも至る所にあり、加工食品も比較にならないほど増えました。

アメリカで行われた調査では一日に食べる45%前後が形のある果物や野菜などとは異なる加工された食品であることが報告されています。

日本でも多少は数字は低いものの後を追っていることが懸念されています。

 

●サプリメントの前にお勧めしたいこと:

上記の点からも、まずは子供用サプリメントを探すよりも、普段の食事を大切にしたり、丁寧に選択することが子供の今後の健康における重要な判断になるように思います。

例えば加工食品を減らす、小麦粉、乳製品、動物性食品、人工的な油を具体的にある程度減らしてみて、その分を新鮮な果物や野菜に代えてみて様子を観てみるという考えは健康的です。

忙しくてそれどころではない場合は、せめて食事のはじめにそれらを足してみたり、まずは朝の食事を一週間だけでも考え直してみるといったことだけでも変化が出てくるかもしれません。

その短い期間で子供の健康度や態度、成績においても変化が出てくる可能性も十分高いように思います。

なぜなら、私たち大人以上に子供の身体は小さく、素直で方向転換しやすい上、食べるものでしか身体はできないというシンプルな法則に従っているからです。

 

2014/08/25の更新版記事です。

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