オリーブオイルはダイエット栄養素?
注目されるオリーブオイルやオリーブ葉エキスやオレイン酸:
2010年に世界無形文化遺産に登録された地中海式ダイエット(食)にはオリーブオイルやオリーブ葉エキスやオレイン酸、オメガ酸を豊富に含んでいます。
地中海式ダイエットと言っても痩身やスタイルでいうスリムの意味合いよりも食事についての意味を指すことで使用されます。
地中海沿岸諸国は豊かな海の幸に恵まれ、その数年後に同様に登録された和食に代表される日本とも似ています。
オリーブオイルはダイエット栄養素か:
オリーブオイルはさておき、オリーブの葉エキスは葉の部分がポリフェノールの一種であるオレウロペインを豊富に含み、ウィルスやバクテリア、菌等に強い抗酸化物質として知られる栄養素です。
オリーブオイルについては私たちが思うところのダイエット効果への期待も高く、とりわけ使用頻度が高いヨーロッパを中心に研究が多く、報告もされています。
ウィーン大学とミュンヘン工科大学あらが中心となって行った調査では、オリーブオイルが満腹感を感じさせてくれることからも、世界はもっとその健康的な油に注目すべきで、ダイエット促進の目的にも更に推奨されるべきと伝えています。
研究者らがおこなった調査では、オリーブオイル、菜種油、バター、ラードの合計4種類の食用油脂を摂取することで働きの違いについて、3か月間にわたり調査した内容です。
毎日の食事にそれらの油を500グラムの乳酸菌を含むことで知られる低脂肪濃縮ヨーグルトと共に摂取して、被験者の感情と変化を観測測定したところ、オリーブオイルを入れたヨーグルトを食べた被験者のグループにおいて一番高い満腹感が得られたことに加えて、同時に体重と体脂肪の両方も増えなかったことが報じられています。
オリーブオイルとダイエットの働き:
行われたその報告の中には、ミュンヘン工科大学の研究グループによると、オリーブオイルを摂取したグループで、満腹ホルモンと称される体内のセロトニン物質の血中濃度が、他の3つの被験者グループよりも高い値が観測され、満腹感指数においても同様に高かったことが報告されています。
私たちが一般的に抱くオリーブオイルが持つ高いカロリーや脂肪のイメージとは裏腹に、報告された研究では体重と体脂肪共に増えず、満腹感が得られたことについて、研究者らはオリーブオイルが持つ香りの効能の働きも結果に影響を及ぼしている可能性が高いと判断しており、今後におけるダイエットの役割への期待も高くなることが考えられます。
オメガ酸とオリーブオイルとオリーブ葉エキス:
地中海沿岸諸国を中心に4,000年ともいわれる古い歴史を持つオリーブオイルやオリーブ葉エキスは、同じ油でも馴染が有るDHAやEPAで知られるいわゆる魚油のフィッシュオイルとは共に健康を支える油ではあるものの、少々役割が違うことで知られています。
オリーブオイルやオリーブの葉エキスは、フィッシュオイルのようにオメガ3脂肪酸やαリノレン酸で知られるというよりも、少々酸化し難いともいわれるポリフェノールやビタミンEを豊富に含むオレイン酸や抗菌、殺菌力に優れたオリーブの葉エキスには、オレウロペインが含まれます。
偶然にもダイエットという言葉の語源はギリシャでディアイタという食生活や生活習慣に由来する意味が起源と言われ、これから益々地中海料理と共に人気が高まる可能性を秘めているといえるのではないでしょうか。
この記事は2014/08/05付けを更新した内容です。
参考にした文献:
2013年3月24日ドイツ リラックスニュース