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炭水化物と糖質制限のダイエット

2015年05月26日

運動

 

パン、麺類やお米などをはじめとする炭水化物や糖質を制限するいわゆる糖質制限ダイエットの人気が続いています。

2005年前後でしょうか、アメリカで炭水化物やインスリン、血糖値に関係するダイエットと健康を結びつけることに糖尿病協会などの団体からの容認論や推奨の意見もきかれることが増えはじめてきたのは。

 

炭水化物や糖質制限食ダイエットと健康:

数年前にはアメリカで糖尿疾患を専門としてスポーツから俳優業界にいたるまでの華やかな業界人の炭水化物や糖質制限、血糖値と健康、体調管理からダイエット管理など幅広く指導をすることでも知られる著名医師のウィリアム・デービス博士が書いた著書の「WheatBelly」(直訳で小麦お腹、日本語版名は「小麦は食べるな!」白澤卓二博士訳」)がアメリカに次いで日本でもベストセラー入りを果たし、それまでアメリカで長年続いたアトキンス医学博士が推奨してきたアトキンスダイエットとの比較でもメディアを賑わせました。

 

そのデービス博士の原書では、炭水化物や糖質を制限することの意味からダイエットについての経緯や、近年の品質改良を重ねたアメリカの小麦粉が健康に与えてきている影響についても詳細に記載がなされています。

 

もともとハッキリと意思を示すアメリカの文化ですが、私たち日本人からすると目を覆いたくほどの内容が淡々と書かれていることと、今まで考えられてきた一般常識と本質の格差が明確化されていることに驚かされた人も多いのではないでしょうか。

 

同書冒頭に紹介されているトライアスロンの選手においての以前と近年の見た目の体型差や脂肪の付き具合、激しい運動を繰り返し行い、厳しいカロリー制限をやり抜くトライアスロンをはじめとするプロアスリートの選手などのお腹周りの脂肪のつき方がどこからやってきて、どんな現象を引き起こしているかも赤裸々に細かく書かれています。

 

つい最近は、その方法を実践する男子の世界テニス界で現在世界ランキング一位を独走するジョコビッチ選手が書いた書籍にも、同じ方向性を示すように、グルテンを抜き、糖質制限を行うことの大切さが刻まれています。

 

日本でも健康関連や医療に関するテレビ番組にもしばしば出られる順天堂大学の白澤卓二博士訳ということもあり、WheatBellyの日本版ではショッキングなタイトルとも言える「小麦は食べるな!」として発売され、一時期は売れすぎて書店の棚から無くなるほどの人気となりました。

 

同じ時期には、炭水化物制限や糖質制限とダイエット、それにエイジングケアやアンチエイジング(抗加齢)から老化にいたる範囲までも含んだAGEs(Advanced Glycation End-Products)、日本語で「終末糖化産物」や炭水化物による身体の糖化について書かれた数々の書籍も話題となりました。

「ダイエット」の定義の違い:

日本でいうところのダイエットというと、痩せることを意味しますが、本来の英語が持つダイエットの意味は異なる意味を持っています。

 

英語で言うところのダイエットの意味はもっと深い意味での健康的な身体についての意味合いが強いといえます。

 

炭水化物や糖質制限についてのダイエットは、痩せるというダイエットの定義とは異なりますが、その本が示した内容では、結果的に日本語が持つダイエットの意味ともつながったように思います。

 

実践としての炭水化物と糖質制限のダイエット:

炭水化物と糖質制限を実行するダイエットを行うには強い意思と勇気が必要となります。

 

それは、具体的にいうと日頃親しんできたグルテンを豊富に含むパンやパスタ、うどんやラーメン、焼きそばをはじめとする麺類をはじめとする小麦粉を使用した食材を抜くというや、グルテンを含みやすい加工食品を減らすこ行為につながらるからです。

 

その反対に増えるのは野菜や果物のビタミンミネラルポリフェノール食物繊維や酵素を含む食材や、たんぱく質を含む肉や魚、大豆たんぱく料理、大豆発酵などを中心とする発酵食品、身体に必要な油といえるオメガ酸脂肪酸DHAEPAフィッシュオイルや、植物性のフラックスオイル、えごま油、オメガ3以外でもオリーブオイルやココナッツオイル、発酵バターなどに含まれる必要な脂質を増やすことが必要となってくるといえます。

 

実際に炭水化物と糖質制限のダイエットを実行してみると、多くの方が実感できることは確かかといえます。

 

 

炭水化物制限と糖質制限ダイエットと今後:

炭水化物と糖質制限のダイエットが本当に正しい健康法なのかどうかは別として、多くの医師をはじめとする専門家によって特にアメリカや日本をはじめとする国々では支持を集めているように思います。

 

ただし、実際に行う場合は、その本質を理解して行うかどうかで結果と継続性は大きく異なるように思います。
*この記事は平成26年(2014年)7月8日に書かれた記事の更新版です。

 

参考にした文献:
Wheat Belly Dr.WilliamDavis
小麦は食べるな! 白澤卓二博士訳
糖化を防げばあなたは一生老化しない 久保明博士、
老けたくないなら「AGE」を減らしなさい 牧田善二博士、
炭水化物が人類を滅ぼす 夏井睦博士、
この4つを食べなければ病気にならない 崎谷博従先生、
東京新聞2014年5月13日22面「糖質制限食」で血糖安定 江部康二先生

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