動脈硬化予防のおすすめ
日本で上位の死亡原因
日本政府の2012年の発表ではわたしたち日本人の死亡原因の一位はご承知のとおりがんで28.7%を占めています。
次に多いのは動脈硬化からくる血管系の疾患で、15.8%で二位の心疾患と9.7%で四位の脳血管疾患の合計で25.5%を占めることになります。
動脈硬化はコレステロールや血圧、血糖値と大きく関係することからも、予防するためにはそれらをいたずらに上昇させない食生活がおすすめです。
動脈硬化予防の食生活
コレステロール、血圧、血糖値と大きくネガティブな関係をもつ食材の代表格といえば肉類や塩分ではないでしょうか。
食生活で動脈硬化の予防におすすめされることが多いのは、肉類の代わりに同じ動物性でも血管をスムーズにするイメージがある魚に変更することではないでしょうか。
ポジティブな関係を備えた食材でいえば野菜や果物、海草類、ファイトケミカル・ポリフェノール、ナッツ類、オメガ3脂肪酸等が代表的でおすすめといえます。
同じく厚生労働省の発表を見る限りでは、日本では直近20年程度にわたって一人当たりの年間消費量に置いて野菜も果物も魚類も減っていることがわかります。
逆に食事の中で増えているものはおそらく炭水化物や加工食品のように高いカロリーと低い栄養素が合わさった食材、あるいは肉類からのタンパク質などですが、それらの結果が日本で死亡原因の上位と深く関係するに至ったと説明もつくといえます。
一位にあるがんの予防におすすめされるガイドラインとの類似点は多いために、日本動脈硬化学会からも動脈硬化性疾患予防のためのおすすめガイドライン2012年度版が公表されていますので、下記に記載いたします。
1 禁煙、受動喫煙の回避。
2 過食を抑え、標準体重を維持。
3 肉の脂身、乳製品、卵黄を抑え、魚類、大豆製品を増やす。
4 野菜、果物、未精製穀類、海藻を増やす。
5 食塩を多く含む食品を抑える。
6 アルコールの過剰摂取を控える。
7 有酸素運動を毎日30分以上おこなう。
上記だけを中心に考えた場合、本気になれば、できるような内容に思えますね?
情報:
日本動脈硬化学会
2012年動脈硬化性疾患予防のためのガイドライン