免疫力を高める食事2
最近がん予防や生活習慣病に関する書籍や研究報告書を読む機会が増えています。
日本のものに加え、アメリカで報告される英語の文献に目を通していると、生活環境や食文化の違いにも随分と変化が見られるようになったと感じます。
アメリカ版の免疫力を高める食事
アメリカでは政府主導のもとでファイブ・ア・デイと呼ばれる野菜や果物を食生活において増やす活動が存在しています。
食生活の中にもっと野菜や果物を増やすことと、それらを食事の柱にすることが病気の予防につながると考えることが主体となっているからです。
アメリカで人気の家庭医、ジョエル・ファーマン博士の書籍が日本でも元順天堂大学の白澤教授監修のもとに発刊されて多くの人々の興味を引く人気となっています。
免疫力を高める食事や生活習慣について書かれたものですが、食生活の中で免疫力を高める方法と説明がなされており、今まで日本では言われてこなかったことが多く記載されており、多くの方がその内容に驚きを隠せないのではないでしょうか。
食事と免疫力
ファーマン博士は免疫力を高めて病気を予防するための毎日の食事の基本を説いておられますが、簡単にまとめると下記のような食生活が免疫力を高めると共に健康を維持するための基本として書かれています。
●大盛りのサラダを毎日食べる
●毎日3個の生の果物を食べる
●豆腐も食べる
●毎日最低28gの生ナッツか種子類を食べる
●大盛りサラダ一杯分の野菜を生、ゆで、シチューなどで食べる
その点だけを読むと、アメリカ流のように感じるものの、豆腐も免疫力を高める基本色に含まれていることがわかります。
ファーマン博士以外でも他の専門家ではコーヒーの代わりに緑茶にすること、味噌汁をスープの代わりにすることなど和食の大切さも説かれています。
その発想は20年も前にさかのぼると、ほとんどアメリカ国内では実践されていなかったことですが、近年は随分と認知されるまでになっています。
日本でも先人から伝承される豆類、ごま、海藻類、野菜、魚、発酵食品、しいたけ類なども免疫力を高めるには最高の食事の内容といえます。
共通して言えることは小麦等が使われた加工食品が少ないことや野菜や果物をはじめとする生鮮食品を使用すること、発酵食品も影響が高く、食物本来が持つファイトケミカルの大切さがうかがえます。
またそれらの食事を中心にすることによって、免疫力の70%を左右するとも言われる腸内環境の健康に役立つことが考えられます。
多いに参考になり、手軽に食べることができる食事の内容でもありますので、病気予防のヒントに活かしてみてはいかがでしょう。