有機ゲルマニウムの効果2
ゲルマニウムというと銀色や灰色をした半導体で固くて冷たいようなイメージが一般的ではないでしょうか?
一見金属のようにも思えますが、実は非金属または亜金属に分類され、イオンの半導体です。
トランジスターやダイオードとしてゲルマニウムの半導体を使用して真空管に代わる発明が大きくなりましたが、実はご存知のように飲む有機ゲルマニウムも少し後にはなりますが、浅井一彦博士によって開発されました。
その後に同博士によってゲルマニウム温浴も世に出ることになったのです。
とはいえ、有機ゲルマニウムの副作用が心配な方もおられるのではないでしょうか。
飲む有機ゲルマニウムとの浅井博士
浅井博士は工学が専門で財団法人石炭綜合研究所の理事長をされるほど石炭の研究に取り組まれていましたが、次第に石炭に含まれる太古の植物に含まれるゲルマニウム元素に魅了され、高麗人参やさるのこしかけのようないわゆる効果が高いとされる強壮成分やにんにくなど強いチカラをそなえる植物に共通してゲルマニウムが多く含まれることを発見し、生命に関わる飲む体内に取り入れるゲルマニウムへと研究の軸を移されたのでした。
また15年ものドイツの生活の影響もあり、当時ヨーロッパを中心に知られていたフランスとスペインの国境ペレネー山脈にある小さな村に世界中から多くの難病の人々が毎年訪れることを知り、その効果と治癒力の高さを持つ「ルルドの奇跡の水」とスコットランドの医学界から呼ばれた水にも多くのゲルマニウムが含まれることを発見したことも同博士の人生を変える要因に
なったのだと思います。
有機ゲルマニウムと研究
浅井博士がゲルマニウムの有機合成の研究に取り組み始められたのは昭和25の秋からであることが資料に残されています。
大きな転機を迎える年になったことでしょうし、工学博士で石炭の研究をされていた同博士が有機ゲルマニウムの研究に魅了されて没頭するようになった時に世間からは冷たい視線があり、大変な思いや経験をされたことは難しい想像ではありません。
研究では白ネズミに放射線をあてることで白血球と赤血球の数を半分程度に減らし、水溶性の酸化ゲルマニウム果糖液錯塩を注射することによってどう変わるのかに取り組まれました。
2週間後には白血球も赤血球の値も基に戻ることが証明された時でした。
それに加えて放射線で崩壊した血液をつくる機関としての役割を持つ骨髄細胞もきれいに再生されていたことも記されています。
高麗人参とゲルマニウムの効果
ネズミを使用した実験の前に、浅井博士は自宅の庭にて高麗人参とゲルマニウム水を用いての研究がされていました。
信州産の10センチほどの高麗人参の苗を2つ取り寄せて木箱に土と高麗人参を入れて庭で4月中旬から栽培し、一方には普通の水を、他方にはゲルマニウム水で6ヶ月の間、様子を観ると水だけのほうは数センチ伸び香りが弱く、ゲルマニウム水をもちいた方は茎が30センチにも伸び、香りも強く放ったとゲルマニウムの効果を報告しています。
更に数ヶ月後の冬になると5度を下回ると水だけの方は萎れて根が腐って枯れたのに対し、ゲルマニウム水をもちいた高麗人参においては成長の勢いが衰えず、ゲルマニウムの役割にはウィルスやバクテリアなどの菌の外敵にも効果があり、酵素のような働きをする効果もあると報告されています。
それらのゲルマニウムの実験で一定の効果を確信した浅井博士は次のステップにその後移っていくのでした。
いよいよ本格的な有機ゲルマニウムの研究がはじまります。
参照文献:
「ゲルマニウムとともに20年」
「教育と医学」15巻3号
「有機ゲルマニウムの奇跡」
浅井一彦博士
ゲルマニウムについて