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ロコモティブシンドローム運動器症候群の自己診断

2015年02月03日

健康

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)という言葉をご存知でしょうか。

現在日本では介護が必要な人が高齢社会と共に増えている中で、介護のお世話にならないためにも抑えておきたいことかと思います。

ロコモティブシンドローム、あるいは腰や膝、肩をはじめとする関節に関しても痛みの大家で知られる白土英明先生より2015年1月29日に行われた医療と健康のセミナーで教えていただいたことの中から、今日はロコモティブシンドロームについてお伝えいたします。

なお、白土先生には「腰、ひざ、肩、首痛で医者にかかるべき疾病と自分で治せる症状」の議題で、健康と医療のNPO法人イーマでお招きし、一般市民向けにわかりやすくご講演いただきました。

 

運動器症候群(ロコモティブシンドローム)とは

ロコモティブシンドロームは日本語で運動器症候群と訳されています。

その言葉が意味するように、筋力の低下や持久力や反射神経の低下、関節の弱さや痛み、骨のもろさなどの要因から、運動器の障害により、介護が必要になるリスクが高い状態になっているようです。

ではなぜ、この症状にならないように予防しておく必要性があるのでしょうか?

それはその先にある問題にたどり着くことが想定できるからのようです。

ロコモティブシンドロームになることで、その先には寝たきりや認知症の可能性が高まるといわれる点は誰にとっても避けたい状態です。

後に記載されるように、既に日本では約5人に1人がロコモティブシンドロームによって介護が必要な生活をおくっているとの計算になります。

普段の生活でちょっとした気の緩みから誰にでも起こりうることですので、知っておきたいと感じました。

 

健康寿命を高めて介護に頼らないために

メタボリックシンドロームはよく耳にする言葉で身近な存在ですが、白土先生のお話の中にはメタボとロコモ(ロコモティブシンドローム)が共に健康寿命を縮めることや、介護を必要とする高い可能性がある点、そして共に共通して認知症につながりやすい症状として認識をしておく必要があります。

メタボは関係があるかもしれないけど、ロコモは自分には関係がないといったことにはなりにくいことを示されているのかもしれません。

2007年の厚労省が発表した国民生活基礎調査では骨折や転倒、関節疾患が原因のいわゆるロコモティブシンドロームで要介護になる人の割合が約5人に1人(関節疾患13.2%と、骨折や転倒が9.3%)であることがわかりました。

その統計の中には認知症が14%含まれており、認知症になるに至った要因もロコモから経由であった可能性もあります。

またロコモティブシンドロームの主な原因でもある骨粗しょう症と予備軍で1710万人、変形性膝関節症で2530万人、脊柱管狭窄で3790万人が予備軍も含めるロコモに関連していることからも、どれほど介護に頼らないためにも予防が必要になるかが伺えるのではないでしょうか。

 

自分でできるロコモティブシンドローム度テスト

講演の中でロコモティブシンドロームの度合いを自分で確認できる検査をしていましたので、下記に紹介いたします。

1 片足立ちの状態のままで靴下を履くことができるかどうか

2 家の中で、つまづいたり、滑ったりすることがあるか

3 階段を上るのに手すりを必要とするか

4 横断歩道を青信号でわたりきれるかどうか

5 15分程度は歩き続けるかどうか

6 2キロ程度の重さがある買い物袋やかごを持ち歩くことができるか

7 家庭の中でのやや重い作業ができるか

上記の7つの項目で1つでも当てはまる場合はロコモティブシンドロームに当てはまるそうです。

 

予防に向けて

ロコモの予防に向けてできることは何と言っても食事療法と運動療法を最大限に活かすことが大切であることがわかりました。

年齢を重ねることで一定の筋肉量の質の低下は免れませんが、それでも筋肉を維持することで予防につながりますし、食事については心がけ次第です。

今回の講演はどなたにとっても大切なことで、知っておくことで多くの予防と対応ができることからも、続きを近いうちに報告するようにしたいと思いますので楽しみにお待ちください。

 

 

情報源:

NPO健康セミナー開催日:平成27年1月29日

「腰、ひざ、肩、首痛で医者にかかるべき疾病と自分で治せる症状」

白土英明医学博士

IHMA(International Healthcare Management Association)イーマ

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