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がんの予防に食べ物と食事

2014年11月14日

健康的な食べ物と食事

日本とがん

日本においてはがんは過去30年以上にわたって日本人の死因を先導しています。

1981年までの脳卒中を抜いたのががんですが、昨年の厚生労働省の人口動態統計では役36.4万人の方ががんで命を落としており、全体の死亡数の30%を超えています。

がんの中でも肺がんだけでも統計上では昨年7万人前後の方が亡くなられ胃がんや大腸がんの数も多く、近年の食生活の変化によって女性特有の乳がんや子宮頸がんも今までの日本では少なかったがんの種類も増えてきていることも影響しているようです。

希望を持てる数値としていえることはがんになったとしても医療の発展のおかげで生存率や治癒率も以前に比較すると上昇してきている点です。

国立がん研究センターのまとめを観る限りではがんを患う人の約60%の人はがんを克服するまでになっているようですので、「がん=死」のイメージではもはやなくなりつつあると言えるのかもしれません。

 

アメリカとがん

以前もご紹介した経緯がありますが、日本同様の超大国で肥満者数が日本を大幅に上回る上に、食事のイメージも和食と比較すると決して健康的とは言えないアメリカでは1991年以降はがんで亡くなる人の数がどんどん減ってきています。

直近20余年にわたりその差が日米では開いているわけですが、その裏には世界中の食品や栄養素について報告されている4500以上もの研究報告書や論文を収集分析した文献が世界がん研究財団を中心に発表されたことをアメリカでは国民に対して大きなメッセージを発信してきたことの影響無しに語ることはできないように思います。

 

がんの予防食

世界がん研究財団を中心になってまとめあげられた報告は1997年にアメリカで「がん予防14か条」として発表されました。

その中でもがんの予防食として書かれているのですが、アメリカでは医療費も高く、なかなか日本のように簡単に病院に行く訳にもいかないこともあって、その報告を活用する人も目立つように思います。

がんの予防食として第一条に書かれているのは植物性の食品を中心に、精製や加工をしていない食事にすることが掲げられています。

14条の全てを今回共有することは今回は差し控えますが、追って順次この場をお借りして共有するとして、もう1つ大切な第4条には野菜や果物を食生活の中心にそえていくことがおすすめされているのですが、1日分の計算では野菜果物だけでも最低でも400〜800gの摂取ががんの予防食としては必要ということになります。

第一条と合わせるとできるだけ未精製や未加工の野菜や果物を食生活の中心にすることと、最低でも1日に400から800gの摂取が必要ということになります。

 

日本の食事の現状

がんの予防食としていかに野菜や果物、それに未加工、未精製食品が大切かが理解できる内容ですが、総務省の家計調査では生鮮果実の一人当たりの年間購入量を観ても1993年の12.2キロから昨年2013年の10.2キロへ直近二十年だけを観ても1人あたり2キロも右肩下がりで減っているということになります。

 

がんを予防するために

以上からもおわるように年間の購入額が減り続けているのには各家庭の事情や慌ただしい毎日、経済的な理由、益々便利になった台所事情など様々な考えが合わさっているのだと思いますが、がん予防14か条と照らし合わせて考えた場合には、がんになることとの関係もあると言わざるをえません。

がんを予防するための予防食として、私たちはもっと未精製、未加工の野菜や果物の摂取を食事で補うことが必要で、がんにならないためのおすすめ食ともいえるのではないでしょうか。

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