グルタミンのサプリメントはおすすめか
アミノ酸の中には体内で合成することができないことから日頃の食事から摂取する必要があるアミノ酸とは別に体内でも合成が可能な非必須に分類されるアミノ酸が11種類存在します。
グルタミンやグルタミン酸は必須アミノ酸には属さないものの、バランスが求められる成分は健康を維持することに役立つ栄養素で知られます。
非必須アミノ酸の種類としてよく知られるのはアルギニン、アスパラギン、グルタミン、アラニン、システイン、チロシン等があります。
食事から摂取するグルタミン酸の体内の働きとしては、やる気を起こしてくれたり、集中力が出やすくなったりと主に脳の働きとのつながりが高いアミノ酸といえます。
グルタミンを含む食事
グルタミン酸はうまみ成分で知られる成分ではありますが、食事にも含まれます。
特にグルタミン酸を豊富に含む食材としては、キャベツや海藻、大豆製品やマグロなどに含まれる栄養素ですが、グルタミン酸に関わらずいえることですが、単一栄養素だけを摂取するよりも食品には他にもビタミンミネラルで知られる栄養素をはじめとする栄養素も含まれることから総合的に考えることが大切です。
グルタミンとアミノ酸スコア
昔から日本ではチカラが必要な時に焼き肉やステーキ等の肉類がおすすめされるのは今の変わりません。
それは肉類にはアミノ酸がバランス良く含まれ、他の食品と一緒に食べることで栄養バランスが整いやすくなるからといわれます。
バランスと一言で言われてもわかりにくいかと思いますが、アミノ酸ではアミノ酸スコアという食品に含まれる必須アミノ酸を数値化したスコアで、バランスが多いほどアミノ酸スコアも高くなります。
必須脂肪酸は体内でつくることができないために、そのように食品が摂取することでバランスを整いやすくする指標といえます。
グルタミン酸は必須アミノ酸には含まれないためにアミノ酸スコアには含まれませんが、高い食材としては牛肉や豚肉、それに鶏肉類や魚ではアジやサケが非常にバランスが良くスコアが100と表記されています。
往々にして動物性タンパク質にはアミノ酸が多いことから、他の食材としてもエビやアサリも80点代と高く、植物性タンパク質では高いアミノ酸スコアの代表としては大豆が挙げられます。
より安心して健康食品として体内に取り入れるためには遺伝子組み換えでない大豆を発酵させると栄養的にも高くなりますので、やはり和食がおすすめということになります。
サプリメントとしておすすめか
アミノ酸で食生活以外に日本で際立っているのはダイエット時や運動と共におすすめされるサプリメントが人気になっているといえますが本当におすすめできるかどうかも含めて考える必要があります。
サプリメントは食品とは違うこと、それに食事から栄養摂取する場合には他のアミノ酸をはじめとする栄養素や、または食事の内容ではそれ以外のビタミンやミネラルなども含まれることも考えられますが、サプリメントは複合的な栄養素なのかグルタミンだけの単一の栄養素なのか、あるいはとり過ぎてしまう場合の心配の有無も含めて考えておく必要があります。
本来私たちの身体は食事から摂取する栄養素だけで十分まかなえるのであればサプリメントの摂取は必要ではないはずです。
食事と健康
グルタミンのサプリメントに限らず言えることですが、サプリメントはあくまでも食事では補いきれない場合に補う栄養補助食品であることからも大前提は食事であるべきです。
日本政府機関の調べで家計調査などの発表される統計を確認する限りでは、一年間の生鮮食品の野菜も果物においても直近20年の間に購入量も摂取量も減少の一途をたどっています。
同じ先進国のアメリカでは公民共に様々な研究調査を踏まえて新鮮な野菜や果物の摂取を近年おすすめされてきました。
野菜や果物の摂取を増やす人が増え、その結果1991年をピークにがんの死亡率は下がってきており、日本のその数値とは差が広がってきています。
日本では数値では長寿国ですが、健康寿命では8から10年程度低くなるとも報告されていることから、健康で長寿を全うするためには以前のように野菜や果物など形ある食材をいただくことがおすすめです。