肥満とダイエットと添加物の関係
肥満は病気?:
2013年にアメリカでは、医師会による大胆な報告によって世に問いかけた件で、物議を醸し出しています。
米国医師会では肥満は治療が必要な立派な病気であると大きく警告をしたからです。
ご存知のようにアメリカはダイエットが盛んでありながらも同時に、人口の3人に1人以上の割合で肥満と診断されている背景があります。
大人だけではなく子供に至ってもその数は年々とどまるところを知らず身体とともに成長しています。
肥満あるいはダイエットが成功しない原因?:
アメリカだけに限らず日本でも〇〇ダイエットをはじめとする肥満防止策は後を絶ちません。
一体何が肥満の原因になって足を引っ張っているのでしょうか。
少なくともその1つの原因は摂取する食べ物にあることは間違いありません。
ダイエットに向かずに肥満をつくりやすい食材:
多忙な現代人には便利な食事は重宝され、洋の東西に問わず手軽に食事を済ませたいという人の数は増えるばかりのように思えます。
食べ物は昔と異なり、生産者側も早く成長をして出荷し売り上げや利益に転換したがり、その結果として品種改良だけにとどまらずに多毛作、丈夫に早く成長するような農薬や肥料の開発、傷みにくく美味しそうに見える添加物やワックス、より遠くまで国を超えてでも腐らない食品、より狭い土地で効率的に成長させる仕組み等が開発されることになりました。
また経済発展と共により便利な生活を追求するためにいつでもどこでも簡単に食事ができることになった結果、以前のようなビタミンやミネラルをはじめとする微量栄養素や食物繊維や酵素、アミノ酸、健康に良い油である必須脂肪酸を豊富に含む新鮮な野菜や果物そのものが食卓に並ぶ回数は年々減り続けています。
何を隠そう日本でも果物の摂取量は年々減少していることが政府の発表でも判明しています。
それらは本来健康や正しいダイエットに精通する成し遂げやすい食品であるはずでしたが、変化した上に多くが加工食品として姿を変えています。
加工食品は一般的に生鮮野菜や果物に比較して単価やコストが安く、より長持ちし、見た目で判断されることも少なく、簡単にお腹も満たしてくれます。
肥満薬の販売:
日本やアメリカでは今ではダイエット向けサプリメントにとどまらずに肥満防止の薬も製薬会社によって開発されています。
肥満であることは高血圧や高脂血症、それに近年ではがんとの因果関係も報告されることからも肥満は病気ともとられやすい環境となり、医療費を抑えるべく治療が必要とことが運ぶまでになってきました。
また、日本でも肥満症と診断される患者の数は2,000万人存在しているともいわれるのだそうです。
人工甘味料や添加物も肥満の原因?
世界的権威のある科学誌のネイチャーでも人工甘味料が体内で腸内細菌のバランスを崩し、肥満を増加させて糖尿病にも似た現象を腸内で発生させて血糖値を落としにくくしていると発表されました。(2014年9月17日ネイチャー電子版参照)
アメリカでは砂糖や人工甘味料を含むスナック菓子や飲み物が肥満だけでなく病気の原因を引き起こしているとして、公立の学校内の自動販売機から肥満になりやすく健康的なダイエットに向かない食品が姿を消しています。
また大統領婦人が中心となって肥満防止に向けて食品ラベルに記載されるカロリー表示を大きく表示させたり、トランス脂肪酸や甘みの原因になる表示を目立つように変更させる等の策を講じています。
日本はアメリカのような危機的な肥満の状況にないように思いますが、その原因になる部分を摘んでいく準備に早すぎるということはないように思います。
参考にした情報:
2014年9月17日ネイチャー電子版