糖尿病グルコースと炎症
2014年9月11日にアメリカのサンフランシスコで開催されたアメリカ心臓協会の高血圧研究学術セッション集会における報告によると、体内で高い血糖(グルコース)値を示している場合における炎症が血管を傷つける原因なのかもしれないということが発表されていました。
また、糖尿病を患っている場合において血管の疾患のリスクを下げるために、抗炎症薬が使われることになるかもしれないと報じています。
上記の報告からも糖尿病や心臓病に関わらず私たちの体内においての炎症による働きの重大さと共に、炎症自体が健康や病気と大きく関わりがあることがわかります。
メタボや肥満と炎症:
糖尿病に限らずメタボや肥満と診断された時には体重を減らすことと運動をすることをおすすめされますが、それはそれらを行うことの1つは体内での炎症を発生しにくい身体づくりをするということです。
太り過ぎている場合は体重が増えると共に余分な脂肪も蓄積されますが、それらを落とすことで体内で炎症が起こりにくくなると考えられています。
グルコース(血糖)と炎症:
炎症は私たちが食べる食事で大きく左右されると言われます。
身体が消費するカロリー以上に食べた場合は体内に脂肪として蓄積されますが、それらが余分に無い場合は糖尿病と大きく関係するグルコースを使わないためにグルコースも細胞に入り込まないのだそうですが、余分になってくるとより多くのグルコースが細胞に入りやすい環境になると説かれています。
そのために余分な脂肪を貯めないことや身体を動かすことで燃焼させることが大切と考えれているようです。
おすすめの食事と予防:
一般的に糖尿病ではカロリー制限について耳にすることが多く、食べ過ぎないということは炎症を起こしにくい土台をつくるということになりますが、炎症やグルコース(血糖)のことを中心に考えた場合は食事の内容と食べる順序でも大きく左右されます。
グルコースや炎症を考えると避けたいのは最初から脂もののや揚物、肉類、加工された食品、血糖値を上げやすく落としやすく(満腹感が得られにくくまた食べたくなる)体内で炎症を発生しやすいといわれる小麦粉、過剰な糖類よりも食事の始まりは生野菜か少なくとも柑橘系等の果物でグルコースが急に上がりにくい環境にすることがおすすめです。
また炎症は古い油や人工添加されたトランス脂肪酸の油などで加速することを考えると、植物性オイルのオリーブオイルや亜麻仁油、オメガ3酸脂肪酸で知られるDHAやEPAをはじめとするフィッシュオイルを豊富に含む青魚を刺身でいただくこともおすすめの食事です。
魚は焼き魚になると刺身に比べるとグルコースが上がりやすいこととAGESを生むこと、DHAやEPAの量が一般的には20%前後落ちるといわれるためにまずは刺身がおすすめと言え、糖尿病予防や炎症を起こしにくい食事のヒントとなります。
アメリカ心臓協会
高血圧研究学術セッション集会
アメリカ サンフランシスコ開催
2014年9月11日